米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイ2機が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に追加配備された3日、同飛行場の野嵩ゲート前では反対する市民らが「沖縄の空を飛ぶな」「オスプレイは撤収せよ」と怒りの声を上げた。
この日は午前7時ごろから反対派市民らが次々に集結、座り込みの抗議行動を始めた。強制排除しようとする警官と抵抗する市民がもみ合いになり、男性1人が警察官の制服のぼたんを引きちぎるなどの暴行をしたとして、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。オスプレイ追加配備の抗議行動で逮捕者が出たのは初めて。
オスプレイ2機は午後4時半すぎに野嵩ゲート前の上空に飛来。市民らが「オスプレイは帰れ」などと叫び、こぶしを突き上げた。集会主催者は「われわれをあざ笑うかのように頭上を飛んで行った」と悔しさを隠さなかった。
反対集会に参加した沖縄市の間島孝彦さん(60)は「沖縄全体が反対しているのに今回も強行され、許せない。配備の撤回を求めていきたい」と語気を強めた。また、うるま市の女性(32)は「これ以上、沖縄の基地負担を増やさないでほしい」と訴えた。
[時事通信社]