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対馬で“アリラン抜き”祭り 朝鮮通信使行列も中止 「普通の田舎祭りでいい!」

2013.8.3 22:50 日韓関係
対馬厳原港まつりの初日は地元フラダンスチームによるショーが華を添えた=3日、長崎県対馬市(田中一世撮影)

対馬厳原港まつりの初日は地元フラダンスチームによるショーが華を添えた=3日、長崎県対馬市(田中一世撮影)

 対馬(長崎県対馬市)で盗まれた仏像が韓国で発見されながら返還されない問題を受け、島最大のイベント「厳原(いづはら)港まつり対馬アリラン祭」が「対馬厳原港まつり」に名称変更され、3日から始まった。メーンイベントの朝鮮通信使行列も中止され、普通の夏祭りとなったが、島民は「これで十分」と祭りを楽しんだ。

 アリラン祭は対馬に近い韓国の民謡にちなんで30年以上、地元商工業者が中心となって行われてきた。昨年までは韓国舞踊団を招き、朝鮮通信使行列を再現していたが、仏像問題を受け、主催者側は韓国への抗議の意を示すため行列中止を決めた。

 祭りは4日まで、島民の仮装行列や子供神輿などを行い、3000発の花火がフィナーレを飾る。

 祭りを主催する振興会の山本博己会長は「今の状況では通信使行列はやめざるを得ない。別に韓国をたたえる祭りじゃないんだからいいじゃない。対馬の人が楽しめる普通の田舎祭りを精いっぱいやりますよ」と語った。

 対馬・観音寺の観世音菩薩坐像は昨年10月に盗まれ、韓国・大田地方警察庁が今年1月に窃盗グループを摘発。仏像を回収したが、韓国仏教界の「仏像は倭寇に略奪された」との訴えを受け、大田地裁は2月、返還差し止めの仮処分を出している。

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さまざまなプログラムが行われた「対馬厳原港まつり」。初日は地元フラダンスチームによるショーが華を添えた=3日、長崎県対馬市

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