欧州株(2日):5日続伸、9週ぶり高値更新-アクサが高い
8月2日(ブルームバーグ):2日の欧州株式 相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は5日続伸し、9週間ぶり高水準を更新した。企業業績が予想を上回ったことが手掛かり。この日発表された米雇用統計には、米刺激策縮小の開始時期を見極める上で注目が集まった。
フランスの保険会社アクサは約3年ぶり高値を付けた。上期営業利益の増加が好感された。上場ヘッジファンド運用会社の英マン・グループは9.5%の大幅高。収入増が買い材料。インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は2008年2月以来の高値に達した。第2四半期の黒字改善が買いを誘った。
ストックス欧州600指数 は前日比0.3%高の304.15で終了。週間ベースでは1.8%上げた。7月の米雇用者数は予想を下回る伸びとなったが、家計調査に基づく失業率は7.4%に低下した。
BGL・BNPパリバの株式ストラテジスト、ギヨーム・デュシェーヌ氏(ルクセンブルク在勤)は電話インタビューで、「米経済指標はやや落ち着くとみており、大きくマイナスないし大きなプラスとなる材料は出てこないだろう」と指摘。「欧州株が下落すれば買い増す好機だ。政治と経済状況の安定に加え、バリュエーション(株価評価)も魅力的で、株式を支える要因となり得る」と付け加えた。
ブルームバーグがまとめたデータによれば、ストックス欧州600指数の構成銘柄の株価収益率(PER、予想ベース)は13.8倍。これに対し、米S&P500種株価指数では15.4倍となっている。
この日の西欧市場では、18カ国中12カ国で主要株価指数が上昇。スイスのSMI 指数は1.8%上昇。前日の同国市場は祝日のため休場だった。
原題:European Stocks Rise for Fifth Day as Investors Weigh U.S.Data(抜粋)
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更新日時: 2013/08/03 01:45 JST