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【神奈川】

岩手の漁網ごみ受け入れで県 南足柄市、箱根町と合意書

漁網ごみ受け入れに関する合意書を交わした黒岩知事(中)、箱根町の山口町長(左)、南足柄市の加藤市長=小田原市で

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 東日本大震災で出た岩手県洋野町の漁網ごみ三百トンを県内に受け入れることについて、黒岩祐治知事は三十一日、小田原市の県小田原合同庁舎で、既に受け入れを表明した南足柄市の加藤修平市長、箱根町の山口昇士町長と合意書を取り交わした。十二月末までに受け入れを完了させる予定。計画から一年、漁網ごみの受け入れが本格化する。 (横光竜二)

 合意書では、漁網の受け入れ量を南足柄市が二百トン以内、箱根町が百トン以内とし、漁網一キログラム当たりの放射性物質濃度は一〇〇ベクレル以下とした。

 加藤市長と山口町長は、黒岩知事に「不測の事態が起きた場合は県が責任を持ち、漁網の撤去を含め迅速な対応をお願いしたい」と安全確認を要請。黒岩知事は「安全性を確保する」と応じた。

 合意書を交わし終えた加藤市長と、山口町長は「安全性が担保され、大きな一歩を踏み出した。作業を着実に進めたい」と語った。

 県は昨年七月、千百トンの漁網ごみを県の最終処分場(横須賀市)に埋め立てる計画を立てたが、地元住民の反発から計画は事実上、白紙になった。今年四月、箱根町が最大百トンの受け入れを表明。五月、環境省が県が受け入れる漁網ごみを三百トンに下方修正すると、南足柄市が最大二百トンの受け入れを表明した。

 黒岩知事は「大変な道のりだったが、尽力されたことに心から敬意を表したい」と加藤市長と山口町長に述べた。

 

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