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【東京】都民に見せたい福島 漁業・農業 触れ合い体験ツアー
震災から三年目の夏、都内の人に福島県を訪れ「福島の今」を五感で感じ取ってほしい−。福島大(福島市)の学生が、そんな思いで体験ツアー「スタ☆ふく」を企画した。八月下旬から九月上旬、県内のいわき市と二本松市で催す。東京を中心に多くの参加者を募集している。 (出田阿生) 首都圏の人に被災地、福島に来てもらおうという企画は昨夏、始まった。延べ百人以上が参加し、地元の人の声や思いに触れてきた。今回は二つのツアー「いわき市の漁業」と「二本松市の農業」を開く。漁業や農業に携わる人たちと一泊二日で交流する。 いわき市ツアーは八月二十四、二十五日に行う。漁船に乗る体験や、復興したかまぼこ工場を見学。原発からの汚染水漏れで漁の再開時期が見通せない漁業者の切実な声にも耳を傾ける。 二本松市ツアーは九月七、八日。有機農業の盛んな東和地区を訪れる。地区には浪江町の避難者も多い。震災後に新設したワイナリーを見学し、野菜収穫を体験する。宿泊先は地元の農家だ。 企画した福島大四年吉田哲朗さん(21)は「参加した方たちに、福島の住民と顔が見えるつながりを作ってほしい」と話す。いわき市は定員三十八人で一万六千八百円(いわき駅発)。二本松市は定員四十人で一万九千五百円(東京発は二万二千円)。問い合わせ先は福島交通観光=電024(531)8950。 PR情報
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