H2Bロケット:打ち上げ間近、発射地点へ移動
毎日新聞 2013年08月03日 21時39分(最終更新 08月03日 22時10分)
鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げ予定の国産大型ロケット「H2B」4号機は3日午後、組み立て棟から発射地点へ移動した。国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届ける無人補給機HTV(愛称・こうのとり)4号機を載せ、4日午前4時48分に打ち上げられる。
全長56.6メートルのH2Bは専用の運搬車に載せられ、スタッフが見守る中、約20分かけて約390メートルを移動。その後、燃料を注入し、電気系統の最終点検が進められた。
H2Bは、こうのとりの搭載を主目的に開発。2009年9月の1号機以来、過去3回打ち上げに成功。今回初めて打ち上げ事業が宇宙航空研究開発機構(JAXA)から三菱重工業に移管された。
こうのとり4号機は宇宙飛行士の食料や衣類、超小型人工衛星、実験装置など計5.4トンを搭載している。【津島史人、斎藤有香】