エイブラハム・クーパー副代表=サイモン・ウィーゼンタール・センター提供 |
【ラスベガス=藤えりか】「ナチズムの犠牲になった世界のすべての人々に対して謝罪が必要」「誰しも失言はあるが、政権内にいる元首相としては問題」。米ユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・ロサンゼルス)のエイブラハム・クーパー副代表は7月31日、朝日新聞の電話インタビューで、麻生太郎副総理の発言を重ねて批判した。
麻生氏発言に関する記事はこちらクーパー氏は「反ユダヤを意図した発言でないことはわかる。誰しも完璧ではない」と一定の理解は示した。だが同時に、「21世紀の民主主義にナチスの手口をもたらし、憧れを呼び起こそうというのはまったく理解できなかった。ナチスがいかに民主主義のプロセスを巧みに操ってきたかについても読み誤った」と非難。そのうえで「謝罪が必要なのはユダヤ人に対してのみではない。日本人や、ナチズムの犠牲となった世界のすべての人々に対してだ」と述べた。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部