NSA:英機関に150億円 情報提供の見返りに

毎日新聞 2013年08月02日 13時32分(最終更新 08月02日 14時54分)

 【ロンドン小倉孝保】英紙ガーディアン(電子版)は1日、米国家安全保障局(NSA)が、英政府の通信傍受機関「政府通信本部(GCHQ)」に対し情報提供などの見返りとして2009年からの3〜4年間に少なくとも1億ポンド(約150億円)の資金を提供していたと報じた。GCHQとNSAがスパイ情報を一部共有していることは知られていたが、多額の資金が支払われていたことが明らかになったのは初めて。

 NSAによる広範な個人情報収集活動を暴露したとして米司法当局に訴追され、ロシアに亡命した元中央情報局(CIA)職員のエドワード・スノーデン容疑者(30)の資料で判明した。

 同紙によると、NSAからGCHQへ提供された資金は、09年から12年にかけて計9750万ポンド(約146億円)だった。このほか、NSAは、GCHQの通信衛星機器開発費用として1550万ポンド(約23億円)を提供していた。

 米国の法律は、NSAが米国内で自国民に対して行う情報収集活動に厳しい規制を設定している。このためガーディアン紙は、GCHQがNSAに代わって米国人に対するスパイ活動を行っていた可能性があるとしている。

 同紙の取材に対し、英政府の報道担当者は資金提供について、「60年間の同盟関係でもあり、経験や情報資源を共有し、互いの利益のために利用することは、まったく驚くことではない」と語り、両国の情報収集における協力関係の中で行われたとの考えを明らかにした。

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