参院:副議長選で、又市、糸数氏が二重投票 懲罰動議も
毎日新聞 2013年08月02日 21時05分(最終更新 08月02日 22時18分)
参院が2日の本会議で行った副議長選は、再投票が行われる異例の事態となった。社民党の又市征治党首代行と無所属の糸数慶子氏が二重投票したことが原因と見られ、2人は「故意ではない」と説明。自民党は同日、「参院の品位を汚した」として2人に対する懲罰動議を提出した。
正副議長選では、各議員の席に(1)議長選(2)副議長選(3)予備−−の3枚の投票用紙と、各議員の名前が書いてある木札(名刺)が備え付けられ、投票の際、投票用紙と名刺を職員に手渡す仕組みになっている。投票権があるのは定数242のうち、議長と欠員1を除いた240人。1回目の投票では、集まった名刺が240枚だったのに対し、投票総数は3票多い243票。このため再投票を行った。
議運理事が原因を調べたところ、又市氏と糸数氏の予備の投票用紙がなくなっていたことが判明。ともに「投票用紙が重なっていることに気付かなかった」と釈明したという。残る1票の投票者は分かっていない。【飼手勇介】