麻生氏“ナチス発言”で痛手も逃げ切り図る安倍政権(08/02 11:48)
参議院選挙で圧勝し、衆参両院で過半数を握る安倍政権ですが、麻生副総理の「ナチス発言」で思わぬ痛手です。ただ、「任命責任を追及」と息巻く民主党の海江田代表の足元は、党内からの辞任要求で揺らいでいるほか、国会の会期もわずか6日間で追及の場はありません。
(政治部・安西陽太記者報告)
手痛いナチス発言に、2日も火消しに追われている安倍政権ですが、麻生副総理は野党からの辞任要求を突っぱねました。
麻生副総理:「(Q.誤解を招いたことで謝罪や撤回の意思は?)ありません」「(Q.辞職するかも含めて、どう対応するのか?)辞職をするつもりはありません」
菅官房長官:「本人(麻生副総理)は撤回したわけなので、これで決着だと思っている」
麻生副総理は発言を撤回しましたが、国際的な不信感は増すばかりで、ある自民党幹部は「まだまだ海外でも悪影響は続いてしまう」と頭を抱えています。また、15日の終戦記念日に閣僚が1人でも靖国神社に参拝すれば、中国や韓国とのなかでさらなる火種になることは間違いありません。国会はたった6日間。審議をしないことで逃げ切りを図る安倍政権ですが、こうした懸念材料が政権の足を引っ張りかねません。