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最終更新:2013年8月2日(金) 19時22分

米のユダヤ人人権団体 “麻生発言”改めて反発

米のユダヤ人人権団体 “麻生発言”改めて反発

 麻生副総理が憲法改正をめぐり、ナチス政権を引き合いに出して発言した問題で抗議声明を出したアメリカのユダヤ人団体がJNNの取材に応じ、「麻生氏がなぜあのような発言をしたのか理解できない」と、改めて反発しました。

 「発言の翻訳を見たとき、正直とてもショックでした。そして友好関係にある民主国家の有力な政治家が憲法改正に関してナチスの手法を引き合いに出した動機を理解しようとしました」(サイモン・ウィーゼンタール・センター、エイブラハム・クーパー副代表)

 ロサンゼルスに本部があるユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は先月30日、麻生副総理の発言に抗議する声明を発表しています。

 今のところ、麻生副総理や日本政府に対し直接の抗議はしていないということですが、団体の副代表が1日、JNNの取材に応じ、麻生氏がナチス政権を引き合いに出したことに改めて反発しました。

 「1933年以降ドイツで何が起こったのかを理解している人ならヒトラーが麻生氏の発言とは正反対の行動をしてきたのがわかるでしょう。ナチスやヒトラーに関して持ち出すのであれば、麻生氏は発言の意図をきちんと説明すべきでした。ヒトラーは民主主義のプロセスを経て権力を得ました。そしてその権力で民主主義と憲法と法律を壊し、さらに民主主義のために生きた人々を刑務所にいれて殺害したのです」(サイモン・ウィーゼンタール・センター、エイブラハム・クーパー副代表)

 麻生副総理は「発言の撤回」に至りましたが、団体のクーパー副代表は「なぜあのような発言をしたのか未だに理解できない」と不満を示しました。(02日14:01)

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