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最終更新:2013年8月2日(金) 19時21分

野党、麻生副総理発言についての集中審議求める

 麻生副総理兼財務大臣の、憲法改正についてドイツのナチス政権を引き合いに出した発言を巡り、国内外の余波が続いています。始まったばかりの国会では、野党が、麻生氏の発言についての集中審議を求めました。

 「ナチス政権の例示を挙げたことは、誤解を与えることになったので撤回すると」(麻生太郎 副総理)

 2日朝の会見で改めてこう話した麻生副総理。麻生氏は先月29日、憲法改正について「ドイツのワイマール憲法は、ある日気がついたらナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうか」などと発言しました。麻生氏は1日、発言を撤回しましたが、2日から始まった臨時国会では・・・

 「言語道断であります。私どもがナチスから学ぶべき手口などは、一つもないということ。これを改めて確認したいと」(民主党 海江田万里 代表)

 「当然任命責任のある方は、更迭をすべきだと思います」(みんなの党 渡辺喜美 代表)

 野党6党は、午後には国対委員長会談を開いて麻生氏に発言の真意を問いただすために予算委員会を速やかに開くべきだという認識で一致し、自民党へ申し入れを行いました。ただ、与党側は正式な回答は週明けにするとしながらも委員会には応じない見通しです。

 一方、先月30日に麻生氏の発言に抗議の声明を出したアメリカのユダヤ人人権団体の幹部は・・・

 「ナチスやヒトラーに関して持ち出すのであれば、麻生氏は発言の意図をきちんと説明すべきでした」(サイモン・ウィーゼンタール・センター エイブラハム・クーパー副代表)

 麻生氏は2日朝の会見でユダヤ人人権団体に謝罪する考えはないかとも聞かれましたが・・・

Q.別途誤解を招いたことに団体に対して謝罪撤回はしますか?

 「ありません」(麻生太郎 副総理)

 麻生氏は今回の発言が、外交に与える影響について、「真意を十分ご理解いただけるものだと思っている」としています。(02日17:24)

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