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中国報道官「日本が対話の環境作りを」8月2日 10時36分
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中国外務省は、安倍総理大臣が前提条件なしの日中首脳会談開催を呼びかけていることについて、日本時間の2日未明、報道官の談話を発表しました。
「日本側はことばと行動を一致させ、対話に必要な環境を作るべきだ」として、首脳会談の開催を妨げているのは日本のほうだと内外に印象づけるねらいがあるとみられます。
中国外務省の華春瑩報道官は、この中で「対話の目的は問題を解決することであり、まず問題を直視すべきだ」と述べ、沖縄県の尖閣諸島を巡って領土問題が存在すると認めるよう日本側に改めて迫りました。
また、「日本側はうわべだけ対話を呼びかける一方で、強硬で挑発的な行動が絶えず、対話への誠意がみじんもない。ことばと行動を一致させ、対話に必要な環境と雰囲気を作るべきだ」と述べました。これには、麻生副総理兼財務大臣がナチスの例を持ち出しながら憲法改正に言及したことへの反発や、今月15日の終戦の日に安倍総理大臣らが靖国神社を参拝しないようけん制する意味も込められているとみられます。
安倍総理大臣が前提条件なしの日中首脳会談を呼びかけていることや、外務省の斎木事務次官の訪中が日本で大きく報道されたことなどに対し、中国のメディアでは「日本の宣伝戦だ」とする論調が広がっており、今回の華報道官の談話は首脳会談の開催を妨げているのは日本のほうだと内外に印象づけるねらいがあるとみられます。
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