岡山、神奈川両県警は２日までに、少女や男児のわいせつな画像や動画をインターネットを通じて提供したとして、東京、京都など29都道府県の62人を児童買春・ポルノ禁止法違反などの疑いで摘発した。

　岡山県警によると、同容疑の摘発人数としては全国でも最大規模とみられる。

　岡山県警によると、両県警は2012年３月以降、高校生や小学校教諭、自衛隊員を含む10～50代の少年と男を逮捕、書類送検した。

　逮捕、書類送検容疑は11年10月～今年４月、男児や少女のわいせつな画像や動画を撮影し、動画投稿サイト「ＦＣ２動画」やゲームサイト、メールなどを通じて提供、販売するなどした疑い。児童買春や強姦の疑いでの摘発も21件あった。

　２～22人の７グループがあり、メンバーやグループ間で画像や動画をやりとり。親戚の娘の動画を撮影したり、ＤＶＤを製造、販売したりしたケースもあった。面識はないとみられ、ネット上のハンドルネームで呼び合っていたという。

　両県警はメンバーの自宅など計165カ所を捜索。使われたパソコンや携帯電話、ＤＶＤなど約2900点のほか、画像や動画のファイルなど約26万点を押収した。

　岡山県警は昨年４月、サイバーパトロールで動画投稿サイト上にわいせつ画像が投稿されているのを発見し、捜査に着手。神奈川県警も昨年１月から別ルートで調べており、同11月から共同で捜査していた。〔共同〕