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ご当地ナンバー「世田谷」など10地域に
8月2日 11時16分

ご当地ナンバー「世田谷」など10地域に
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車のナンバープレートに地元の地名を表示するいわゆる「ご当地ナンバー」について、国土交通省は岩手県の「平泉」や東京の「世田谷」など新たに10の地域のナンバーを導入することを決めました。

これは太田国土交通大臣が閣議のあとの記者会見で明らかにしたものです。
「ご当地ナンバー」は、地方の運輸支局などの所在地に応じた名前ではなく、地元ゆかりの地名を表示できる制度で、「富士山」や「鈴鹿」などこれまでに19の地域で導入されています。
国土交通省は、ほかの地域からも導入を求める要望が相次いだため対象地域を増やす方向で検討を進め、2日、新たに「ご当地ナンバー」を導入する地域を発表しました。
新たに導入されるのは、岩手県の「盛岡」と「平泉」、福島県の「郡山」、群馬県の「前橋」、埼玉県の「川口」と「越谷」、東京の「杉並」と「世田谷」、愛知県の「春日井」、鹿児島県の「奄美」の合わせて10の地域です。
このうち「世田谷ナンバー」については、地元の住民がナンバーを変えないよう国に求める裁判を起こしましたが、太田大臣は「世田谷区が実施したアンケートでは8割が導入に賛成しているという結果が出ている。地域住民のニーズがあると判断した」と説明しました。
また、奈良県から要望のあった「飛鳥」については、対象地域の登録自動車台数が基準の10万台に達していないという理由で見送られましたが、国土交通省は、対象となる市町村を増やして改めて要望が出れば再検討するとしています。
今回の「ご当地ナンバー」が正式に導入されるのは、平成26年4月以降の予定で、新たに自動車を購入する人だけでなく、対象地域の住民が希望すればご当地ナンバーと取り替えることができるということです。

「うれしい」「必要ない」

「世田谷ナンバー」の導入について、世田谷区に住む30代の女性は「あまり関心はありませんでしたが、地元の名前が車のナンバーになるのは率直にうれしいです」と話していました。
20代の男性は「『世田谷ナンバー』になるのはいいことだと思いますが、『品川ナンバー』がいいという人たちもいるので、どちらでも好きなほうを選べるようになるといいと思います」と話していました。
また50代の女性は「世田谷区に十数年住んでいますが、ナンバーが変わるのは嫌です。世田谷に住んでいることをナンバーで示す必要はないと思います」と話していました。

「観光振興の追い風に」

鹿児島県奄美市の朝山毅市長は「奄美群島にとって奄美ナンバーの導入は観光振興の追い風になると期待しています。奄美をよりPRしていく、いい機会になると考えています」と話しています。
市民の間でも歓迎の声が聞かれ、50代の男性は「奄美をアピールするには、とてもいいことだと思います。交付が始まったらぜひ自分の車も奄美ナンバーにしたい」と話していました。

“永遠のライバル”を意識

群馬県内では、平成18年に高崎市や隣接する安中市で「高崎」ナンバーがご当地ナンバーとして認められています。
高崎市と隣接している県庁所在地の前橋市も「前橋」ナンバーの導入を目指し、隣の吉岡町とともに取り組みを進めてきました。
今回の決定について、前橋市の山本龍市長は「前橋ナンバーの車が日本各地を走ることになり、観光や産業などで効果が出てくれると期待しています。高崎市と前橋市は永遠のライバル関係なので、前橋ナンバーができることで、今後も切さたく磨しながらお互いのよさを伸ばしていく関係でいたい」と話していました。

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「世田谷ナンバー」反対で提訴 (8月1日 17時7分)

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