麻生副総理のナチス関連発言に民主議員「辞任すべき」
麻生太郎副総理兼財務相(72)が7月29日に行われた講演会で、憲法改正について「狂騒、狂乱の中で決めてほしくない。落ち着いた世論の上に成し遂げるべきものだ」とし、戦前ドイツのナチス政権時代を引き合いに「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」と述べたことが報じられた。
この麻生氏の発言を受け、民主党の小西洋之参議院議員(41)はブログで麻生氏を非難している。
小西氏は「ワイマール憲法がいつの間にか変わっていった」のではなく、ヒトラー内閣の誕生後に「大統領緊急権」が濫用され、「ヒトラー政府に対し国会に代わり立法権を与え、かつ、その立法はワイマール憲法に矛盾してもよい」とする「民族および国家の危機を除去するための法律」が制定されたことで、ワイマール憲法が実質的に破壊されたと説明した。
麻生氏の「あの手口(=ナチスの手口)を学んだらどうか」という発言についても「ワイマール憲法がナチスドイツのもとで破壊された歴史について何も理解せず、何より、そのもとで、如何に恐ろしいユダヤ人等に対する人権蹂躙が繰り広げられたかを何も踏まえない発言をしている」と意見。
「日本国憲法に国際協調主義を掲げる日本社会はもとより、国際社会において到底受け入れられない暴言であり、安倍総理は麻生副総理兼財務大臣を即刻解任すべき(もしくは、直ちに自ら辞任すべき)であると考えます」との見解を示している。
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