参院選:惨敗の民主 海江田代表は続投へ
毎日新聞 2013年07月22日 13時21分(最終更新 07月22日 18時19分)
民主党は参院選の歴史的惨敗から一夜明けた22日午後、海江田万里代表、細野豪志幹事長、輿石東参院議員会長ら幹部が党本部で会談し、今後の体制などについて協議した。海江田氏は22日未明の記者会見で「改革は道半ば」として続投の意欲を表明。細野氏は辞任を示唆していたが、海江田氏は慰留したとみられる。
執行部主導で公認候補を一本化しながら議席を失った東京は海江田氏の地元。執行部の責任を問う声が党内にくすぶるが、党幹部は22日午前、「こんなところで辞めても仕方がない。みんなでコツコツやるしかない」と海江田氏の続投を支持する考えを示した。執行部に批判的な議員も「次の(代表の)なり手がいない。それだけ党は厳しい状況ということだ」と語った。
一方、日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長は22日午前、記者団に「野党が全般的に敗北している状況で、我が党だけ責任論ということはない。これからも橋下徹、石原慎太郎両共同代表の体制でやっていくべきだ」と強調。27日にも党執行役員会を開き、両共同代表の続投を確認する意向を示した。橋下氏が民主党やみんなの党の一部を巻き込んだ新勢力結集に意欲を示していることについては「政策を軸にある程度再編が進むということは必然的な流れだ」と語った。
しかし、みんなの党の渡辺喜美代表は22日午前、TBSの番組に出演し、参院選前に選挙協力を解消した維新について「選挙協力を決めた直後に古色蒼然(そうぜん)とした戦時体制を賛美する綱領が出てきた。詐欺みたいなものだ」と改めて不信感を示した。【光田宗義、高橋恵子】