2012年12月11日

候補者の本質

以前に誌面で取り上げて頂いた週刊女性さんの記事に、選挙は候補者の本質を見極める機会という言葉がありました。気に入ったので、私も何度も使わせて頂いてきました。

候補者や陣営の言動には、細かいことであっても、候補者がどのような人間なのか、どのような考え方をしているのか、周りにどのような人が集まっているのか、表れているものです。あら探しなんかでは決してありません。

実例をあげれば、ある選挙で、選挙公報が曲がってる上に下書きの線まで写っていて、他の候補者より質が低いことは一目瞭然(選挙公報は、所定の用紙に原稿を貼り付けて提出し、選管がそれを読み込んで印刷します)、ポスターも曲がっていたりしわになって貼られている箇所だらけという候補者がいました。結果は惨敗でした。作業の仕上がりを見れば、陣営のスタッフがどのような想いで選挙をしていたかが分かります。また、選挙公報の見た目だけでなく、誤字脱字がある候補者もいました。一見小さなことのようですが、誤字脱字があるまま原稿を提出したということには、政策的なこだわりが無い、あるいは他人にチェックしてもらわない/人の意見に耳を傾けない、チェックしてもらってもミスに気付くスタッフが周りにいない、等、何らかの原因があるわけです。どれも候補者自身に帰属する問題です。

別の実例としては、私が街頭演説をしているところに後から来て、私の1メートルほど前で自らのチラシ配りを始めた候補者がいました。その候補者と同じ党の別の候補者は、私から10メートルほど離れた場所に選挙カーを止めて、街頭演説を始めました。そして今回の総選挙では、その党の候補者が選挙カーのスピーカーから音を出したまま病院の前を通る場面に、私は何度か遭遇しました。医療現場では音で診察することも日常的ですし、音を出して異常を知らせる機械もありますから、病院の近くではスピーカーから音を出さないのが通例です。ただ、この党にはそういう発想が無いのかもしれません。党の体質がはっきり表れています。

どんな小さなことでも、理由や原因があります。それを遡って考えてみると、「候補者の本質」が見て取れます。それは言葉遊びでもあら探しでもなく、重要な判断材料です。なるべく候補者を直接見たり、印刷物やホームページを良く読んだりして、「候補者の本質」を吟味して投票して頂きたいと思います。

Posted by haradatakashinet at 19:06│Comments(0)TrackBack(0)

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