2013年06月10日

内部障害について

私はICD(植込み型除細動器)が左胸に入っているので、「内部障害(内臓系の障害)」による身体障害者にあたります。

身体障害者手帳を持っている人には、公共の交通機関の運賃が半額になる等の施策があります。運行会社によって、身体障害者として切符を買うところと、子供用切符を買うように言われるところがあります。

先日、電車を使った際、駅員さんから子供用切符を買うように言われたので、その通りにしました。すると、降りた駅の構内から出ようとしたところで、警察から職務質問をされました。不正乗車だと思われ、乗った駅から尾行されていたそうです(全く気付きませんでした。その点はさすがだな、と思います)。

そもそも私はこの程度のことで負けるつもりは一切ありませんし、障害者手帳を見せたところ何度も何度も頭を下げて謝ってきたので、「駅員さんは見てなかったけど、見えるところに障害者手帳を持っていましたよ。」とだけ伝え、私の件はこれで終わりにしました。その警察官の所属も名前も聞いていません。

しかし実はこれは、内部障害を抱える人に共通の根本的な問題です。内部障害の場合、障害が目に見えないため、なかなか身体障害者であることを認識されません。普段から障害者用駐車スペースに車をとめると白い目で見られたりします。電車やバスで席を譲って頂くことも皆無に等しいです。警察に不正乗車と誤認されるなんてのは、当事者にしてみれば精神的に最悪のケースです。

そういう意味では、今回の件も自分1人のことと割り切らずに、大きな問題にするべきだったのかな、と後になって思う部分もあります。受け流すことが正しい判断だったのかどうか、今でも分かりません。

いずれにしても、医療や福祉に関しては、当事者である私じゃないと分からないことや出来ないことがたくさんあるというのが現実なので、声を大にして取り組んでいかなければならないと改めて決意しました。

Posted by haradatakashinet at 22:37│Comments(1)TrackBack(0)医療 

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この記事へのコメント
本谷様

お久しぶりです。
長野では本人の医療費だけですが、言い方はひどいですね。保険証にしても切符にしても、中身はそのままで表面的なところを変えるだけで解決されますよね。制度を作っている人達が当事者じゃないから分からないんだと思います。
Posted by 原田たかし at 2013年06月27日 17:42

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