ザックジャパンのエースの価値が急上昇した。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)が、所属する日本代表FW香川真司(24)の違約金(移籍金)をなんと5000万ユーロ(約65億円)に設定したことが判明。日本代表の10番は選手としての評価に加え、ピッチ外の“商品価値”もワールドクラスであることを証明した。
昨年6月にドイツリーグのドルトムントから移籍金1500万ユーロ(約19億5000万円)でマンUに加入した香川は、わずか1年で自らの価値を飛躍的に高めた。
欧州サッカー界で事業展開する広告代理店関係者は「香川を今、獲得しようとすれば、移籍金は5000万ユーロ前後になるといわれている。マンUはそれほど香川を評価していて、現時点では売りに出すつもりがないということでしょう」と明かした。C大阪からドルトムントに移籍した際の移籍金が35万ユーロ(約4000万円)だったことを考えれば、その価値は140倍を超える。
香川は推定年俸300万ポンド(約4億5000万円)で、2016年6月末まで4年契約を結んでいる。一般的に残りの契約年数が長いほど移籍金の設定は高くなるが、香川は1年目からイングランド・プレミアリーグでアジア人1シーズン最多記録となる6ゴールやハットトリックをマーク。この実績が移籍金に加味された。
さらにはピッチ外でも高い評価を受けた。マンUは香川の獲得で「東芝」「ヤンマー」「カゴメ」などの日本企業とスポンサー契約を締結。今月、日本で行った2試合のプレシーズンマッチでも会場は“満員御礼”で人気の高さを証明。その商品価値はずぬけている。これも、超一流選手の証しといえる50億円超えの移籍金が設定された理由だ。
もちろん香川は他クラブへの移籍を望んでおらず、マンU側も香川を放出候補とは考えていない。高額の移籍金設定はあくまで引き抜きを防止するためだ。ちなみにバルセロナ(スペイン)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(26)の移籍金は2億5000万ユーロ(約325億円)で香川の約5倍に設定されている。
先日、香川の古巣ドルトムントのユルゲン・クロップ監督(46)が愛弟子の獲得を目指し「この夏、コンタクトを取った。とりあえず聞いてみようと思った」とドイツメディアに告白。かねて熱視線を送ってきたが、放出時の3倍を超える移籍金ではさすがに手が出せないだろう。それほど、香川は英国でビッグになったということだ。
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東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。