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'13/8/2

関税撤廃、4段階で議論 TPP作業計画が判明


 【クアラルンプール共同=山岡宗広】環太平洋連携協定(TPP)交渉で、日米豪など12カ国が難航する「市場アクセス」分野を進展させるための「作業計画」の全容が1日、明らかになった。各国は関税撤廃に向け4段階で、9月20日までに自由化交渉の対象となる全品目の「95%」を関税撤廃の議論のテーブルに載せるとしており、日本が「聖域」と位置付ける農産品の重要5品目をめぐる各国との攻防が本格化しそうだ。

 交渉関係者が共同通信に明らかにした。市場アクセスは先行11カ国の利害が交錯し、交渉が停滞していた。12カ国は8月22、23日には次回のブルネイ交渉会合に合わせ、閣僚会合を開催することも検討。10月基本合意の目標に向け、交渉を加速したい考えだ。

 交渉関係者によると、作業計画は8〜10月の4段階。各国は8月16日には75%、同30日には90%、9月20日には95%、10月中に100%の品目を明示し、関税撤廃の議論をすることが義務付けられている。ただ日本は遅れて交渉に合流したことを考慮し、若干の猶予が認められる見通しだ。




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