'13/8/1
周南5人殺害、孤立感からか
周南市金峰(みたけ)郷の山本ミヤ子さん(79)ら住民5人が相次いで殺害され、自宅を放火されるなどした事件で、山本さんへの殺人、非現住建造物等放火容疑などで山口県警の捜査本部に逮捕された保見光成(ほみ・こうせい)容疑者(63)が「(5人の被害者には)申し訳ない。ただ、過去にいろんなことがあった」などと話していることが31日、分かった。接見した弁護人が山口市内で会見し、明らかにした。
弁護人は「集落でいろいろなことがあったと(保見容疑者から)聞いている」とし、それが積み重なっていく中で(保見容疑者が)孤立感を深め、事件につながった側面があるとの見解を示した。
ただ、こうしたトラブルについては「被害者の名誉やプライバシーもある。特に慎重に話を聞いていく必要がある」と強調。「認否は非常にデリケートな内容を含んでいて、きょうの段階では明言できない」とした。
また、事件当時の状況については保見容疑者に記憶の欠落が認められると説明。「(保見容疑者に)記憶障害があるとも考えられる」と述べた。
弁護人によると、凶器については保見容疑者が「木の棒を持って家を出た」と説明しているとした。さらに「誰にも見つからない山中で睡眠薬を飲み、首をつろうと思って家からロープを持ち出したが、できなかった」などと話したとしている。