女優土屋アンナ(29)の主演舞台「誓い~奇跡のシンガー~」の中止騒動は、依然として混迷を極めたままだ。主催者サイドと土屋の言い分が対立しているうえ、原案となった「日本一ヘタな歌手」の著者・濱田朝美氏が土屋を擁護。それに対し、舞台制作会社代表で同舞台監督の高橋茂氏(別名・甲斐智陽)が濱田氏を批判して騒動は拡大する一方となっている。だが、本紙は濱田氏に近い関係者からショッキングな証言を得た。実は濱田氏は「異議申し立てしないこと」に同意していたのだ。
土屋、高橋氏の言い分は真っ向対立するうえ、濱田氏が土屋を擁護して舞台中止騒動は収まる気配がない。そんな中、高橋氏が30日に自身のフェイスブックを更新。
「現在あなたには赤沼弁護士という代理人がいて光文社と舞台化の報告に行ったさいに承諾を得て進めて来ました」(原文ママ)と濱田氏の“許可していない”という主張に異を唱えた。どちらが正しいかはさておき、フェイスブックで明らかになったのは、濱田氏に赤沼康弘弁護士という代理人がいるということだ。濱田氏に極めて近い関係者がこう明かす。
「赤沼弁護士は1年ほど前から濱田氏の代理人を務めています。当初、舞台化が許可を得ないまま進んでいたのは確か。それに濱田氏が気づいたので主催者に説明を求めました。5月14日に濱田氏、光文社の担当、高橋氏のほかに赤沼弁護士も同席し会っています」
原作本を出版した光文社も「編集担当が同席した4者会談が行われたのは事実」と話している。その会合で濱田氏と赤沼弁護士は高橋氏から説明を受けたという。ただ、濱田氏は納得できなかったようで、そのため高橋氏が「原作」ではなく、舞台用に内容を修正しても問題のない「原案」にすることを提案した。
「赤沼弁護士は『じゃあ差し止めを求めたり、異議申し立てをしません』と伝えました。濱田氏は不本意だったようですが、すでに進んでいた舞台をつぶすわけにもいかず納得しました。それでも濱田氏は台本を読んだわけではなく、同意書にサインをしたわけでもないので正式なものではないという認識だったんだと思う」(同関係者)
文書にしていないのは、この時点でこういう事態になるとは思っていなかったからとみられる。不本意だったという濱田氏だが、疑問なのは7月16日に行われた舞台前祝いのパーティーに参加し、土屋を脇に座らせ、その横には高橋氏もおり満面の笑みを浮かべていたことだ。これについて同関係者は「土屋さんに会えるのがうれしかったみたい」と話している。
「高橋氏が舞台の劇中歌を作ったようで、それを土屋さんがステージで熱唱してました。キャストのツートン(青木)さんは得意のものまねを披露。パーティーは大盛り上がり、和気あいあいとしていた」(ある出席者)
そんなムードだったにもかかわらず、濱田氏が土屋に不満を訴えて話が急展開を迎えてしまったようだ。とはいえ土屋の行動は軽率だった可能性もある。前出の関係者は「口頭とはいえ『差し止めを求めたり、異議申し立てをしない』という旨を代理人同席のもとで確認しているため『同意した』とみなされる」という。土屋はこの事実を知らないのかもしれない。
そのうえ濱田氏のブログは赤沼弁護士を通さずに記しているため、一部事実誤認の箇所もあるようだ。
本紙昨報の通り高橋氏の悪評も加わり「濱田氏に無許可で舞台化を進めた主催者に抗議の降板」との形になっている土屋だが、一転してピンチに立たされることになるかもしれない。テレビ関係者が言う。
「結局、主催者は誠実さを欠くし、土屋も降板するにしても、もっと慎重になるべきでした。登場する人たちがそれぞれ勝手に動き、勝手に解釈していることが混乱を招いている原因でしょうね」
やはり法廷闘争で決着をつけるしかないのだろうか。
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。