AKB48グループの「AKB48・2013真夏のドームツアー~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~」が7月31日、札幌ドームで開催され、“不動のセンター”といわれた元AKB48の前田敦子(22)が登場した。しかし、自身のソロ曲を披露しただけで、ファンが待ち望んだグループの“センター”として立つことはなかった。一夜限りのあっちゃん復活の舞台裏を追った――。
昨年8月のAKB48劇場での卒業公演後、AKBのステージに一度も上がっていなかった前田が338日ぶりに帰ってきた。新曲「タイムマシンなんていらない」(9月18日発売)など3曲を披露し「久しぶり! 前田敦子です。卒業して約1年がたちましたけど、こうやってみなさんの前でまた歌えるのは幸せです」と笑みを浮かべた。だが、ファンが待ち望んでいた“一夜限りのAKB復活”はなかった。
AKBスタッフは「メンバーと(歌などを)合わせる時間がなかった」と説明。事実、9月から放送されるNHK初主演ドラマ「あさきゆめみし~八百屋お七異聞」の撮影中で、札幌には当日入りし、コンサート後に東京に戻る忙しさだった。
ただ、芸能プロ関係者は全く違う理由を明かす。「どうも前田にはAKB48の曲での出演を依頼しても『AKBではない私がAKBとして出るのはメンバーに失礼』と言われてしまうと判断したようです。昨年末の紅白歌合戦やレコード大賞でもオファーしたのですが、同じ返事だったので…」
さらに、前田が札幌ドーム公演に出演すること自体が“綱渡り”だったとも。公演後の会見で前田は「私もニュースで知ったんですよ」と発言したが、前出の関係者は「これはAKBサイドの作戦みたい。出ざるを得ない状況をつくったという…。AKB時代から、やるしかない状況になったら前田はやる」。
コンサート後に「AKBに戻りたくなったのでは?」と質問しても「それはないです! 違う目線で歩みたいですね」と余裕の笑顔でかわした。
ある芸能関係者は「主演映画『クロユリ団地』がヒットして、NHKドラマの主演という大役も控えるように、女優として頑張っている。再びアイドルとして取り上げられるのは得策ではないということでしょう」と指摘する。ファンが望むあっちゃんの“AKB復活”は今後も夢に終わりそうだ。
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。