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経済
米USTR高官が8月7日訪日、TPPと平行して協議
2013.8.1 11:20
[TPP]
【ワシントン=柿内公輔】米通商代表部(USTR)は7月31日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉と平行して日米2国間の貿易問題を協議するため、カトラー次席代表代行が8月7~9日にかけて訪日すると発表した。自動車などの非関税措置について日本側と「有意義な合意」を得たいとしている。
USTRによると、カトラー氏は米側の代表団を指揮して日本の政策当局者らと会談。TPP交渉参加をめぐる4月の日米事前協議で合意した、自動車や保険などの非関税措置に関する協議を始める。また平行協議とともに、日本が合流したTPP交渉全般についても意見を交換する。
カトラー氏は声明で、「日本が長年の懸案の数多くの非関税措置に取り組むと表明したことが、米国が日本の交渉参加を認める重要な要素となった」と強調。今回の平行協議で日本と「直ちに有意義な合意に達することを期待している」と述べ、日本側の強い取り組みを促している。
自動車分野では米自動車産業が参入障壁と批判している安全基準など9項目が対象。自動車以外では9分野で、保険分野では日本郵政がアメリカンファミリー生命保険(アフラック)と提携を発表したが、米側は引き続き日本に市場開放を迫る構え。日本側は米側が日本車に課す関税の撤廃期間短縮などを探る。協議の行方はTPP交渉自体にも影響を与えそうだ。
日米両国は、TPP交渉妥結までに平行協議も終えることを目指している。
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