阪神、継投ミスで逆転負け…遠のくＧの背中

６回途中で降板した阪神・西村（左）＝甲子園球場（撮影・白鳥恵）【拡大】

　（セ・リーグ、阪神４－６中日、１２回戦、６勝６敗、１日、甲子園）阪神は継投策が裏目に出て逆転負けで、後半戦３カード連続勝ち越しなしと失速。高校野球の開催で２日から甲子園を離れる前に巨人とは７・５ゲーム差と逆転優勝は危機的な状況だ。「ここが踏ん張りどころ」。和田監督の表情も険しい。

　今季初登板の３年目右腕、岩本が４回２失点で早々と降板。さらに六回１死でマウンドに上がった３番手の西村が１安打２四球の大乱調。１死満塁で交代した加藤が高橋周にとどめの満塁弾を浴びた。「四球はダメ。あの場面では絶対にいけなかった」と西村。加藤は「自分の責任。それに尽きる」と表情を強ばらせる。指揮官は「いろんなやり方はあるが、それが一番と思ってやっている」と説明したが、痛すぎる誤算だった。

　打線もしかり。三回に一時勝ち越したが、なお１死一塁でマートン、新井貴が初球打ちであっさり凡退。好機で１得点ずつと元気のなさが目立つ。次は敵地での巨人戦。指揮官は「開き直って乗り込むしかない」と危機感をにじませた。（産経新聞）

黒瀬（六回の二塁打で３年ぶりに安打）「（打球が）切れないでくれと思って走った」

阪神・中西投手コーチ（救援陣に）「それぞれに役割がある。信用に応えられなかった」

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