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オカダまさか 開幕で負けた/新日本

<新日本:G1クライマックス浜松大会>◇1日◇アクトシティ浜松◇3200人

 今年で23回目を迎えた新日本の真夏の祭典「G1クライマックス」が開幕した。昨年度覇者で、IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ(25)は、7月20日の秋田大会で行われた3度目の防衛戦で破ったばかりのプリンス・デヴィット(32)と対戦。12分56秒、体固めでまさかの敗戦を喫し、連覇に向けて苦しいスタートとなった。

 王者オカダのまさかの敗戦に、場内は悲鳴とどよめきが渦巻いた。「他の選手とはレベルが違う。簡単に2連覇します」と豪語して臨んだ今大会。V3戦で完勝したデヴィット戦に予期せぬ落とし穴があった。勝利の方程式とも言える、墓石式脳天くい打ちからレインメーカー(短距離式ラリアット)の流れをかわされると、デヴィットのセコンドについていたバッドラック・ファレがいすを持って試合に介入。攻撃を受けると、助けに来た外道も投げ捨てられた。

 何とか立ち上がったものの、ふらふらの状態でデヴィット必殺のブラディサンデーをまともに受け、3カウントを奪われた。試合後は肩をかつがれ、首にアイシングをされながら、無言で控室に姿を消した。

 IWGP王者としての制覇、大会連覇といずれも過去2人しかいない記録の達成が期待される今回のG1。「すべての人に伝わる試合がしたい。全会場を超満員にしたい」と掲げた目標を達成するため、王者としてこの敗戦で立ち止まるわけにはいかない。優勝候補と目された棚橋、中邑、オカダが相次いで敗戦。「真夏の祭典」は大波乱の幕開けとなった。【奥山将志】

 [2013年8月2日8時51分 紙面から]

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