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北海道内 学生の泥酔事故 後絶たず

(08/01 17:05)

 大学生の飲酒をめぐる悲劇がまた起きた。小樽商大の男子学生が昨年5月に死亡したことを受け、道内の各大学は対策を講じてきたが、飲酒事故や未成年の飲酒は後を絶たない。専門家や飲酒事故の遺族からは実効性ある再発防止策を求める声が上がっている。

 北大によると、2012年度、泥酔して病院に救急搬送された同大の学生は把握できているだけで24人、このうち9人は未成年だった。13年度もすでに、未成年2人を含む6人が救急搬送されている。

 小樽商大でも今年5月、弓道部の男子学生(19)が北大との定期戦後に北大で開かれた部員同士の会合で飲酒し、病院に運ばれた。

 アルコール依存症などの予防に取り組むNPO法人「アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)」(東京)の今成知美代表は、飲酒の強要やイッキ飲みがない場合、大学や同席者の責任があいまいになりがちなことを問題視。「各大学は、学生に対する指導を強化するとともに、飲食店とも連携し、暴飲の原因となる飲み放題サービスを禁止するなど、より踏み込んだ対策に取り組むべきだ」と指摘する。 <北海道新聞8月1日朝刊掲載>

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