NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(月~土曜、前8時)が1日、東京・渋谷の同局でクランクアップし、主人公・天野アキを演じた女優の能年玲奈(20)が会見した。アキが驚いたときに使う方言の「じぇじぇ!」が流行語となるなど、社会現象となっている同作に、能年も強い愛着を持っているようで「今、一番楽しみにしているのは『あまちゃん2』のクランクインです」と、続編の制作を訴えた。
お茶の間の“朝の顔”として、すっかり板についた「天野アキ」としての自分。そこから離れたくないとばかりに、能年が続編への意欲を口にした。
「10月からアキちゃんに会えないのが寂しいという視聴者の声もありますが」との質問に、能年は「まずは番組を見直してもらいたいです。そして、私も待ち望んでいるのが『2』のクランクインです」。集まった取材陣を温かい笑いで包んだが、表情は真剣だった。
突然の申し出に、訓覇(くるべ)圭チーフプロデューサー(CP)は、まさに「じぇじぇ!」といった表情を見せた。「僕はまだ(撮影が)終わったというところでいっぱいいっぱい。(続編の制作は)頭の片隅にもないです。彼女のたくましさには、ついていけないね…」と苦笑いした。
だが心の奥底では、その“野望”を持っていることは想像できる。過去には2001年上期の「ちゅらさん」(主演・国仲涼子)が03、04、07年と3回にわたり続編が制作されるなど、幾つか例がある。スピンオフ(派生作品)も存在する。半年にわたっての続編は例がないが、世間への浸透度や現象、能年が熱望していることなどから、史上初の“朝ドラパート2”の可能性は、十分にある。
アキの口癖「じぇじぇ!」を「私の中で、一番気に入っているセリフ。街の中で耳にしたときはすごくうれしくて、一人でニヤニヤしてます。これからも『ここだ!』というときには、バンバン使いたい」と能年。ドラマの中でも再び連発できる日を、待ち望んでいる。
[2013/8/2-06:05 スポーツ報知]