亀田和毅vsアンブンダ／詳細

＜プロボクシング：ＷＢＯ世界バンタム級タイトルマッチ１２回戦＞◇１日◇フィリピン・セブ市ウオーターフロント・セブシティーホテル＆カジノ

　亀田和毅（２２＝亀田）が、王者パウルス・アンブンダ（３２＝ナミビア）に３－０の判定で勝利し、世界初挑戦での王座獲得に成功した。

まず和毅は左ジャブを出して探りを入れる。アンブンダはガードを上げて様子をうかがう。１分半過ぎから、和毅はロープ際を回るような動き。アンブンダも左を出して徐々に前に出ていくようになった。有効打は見られず。

このラウンドもロープ際でステップを使ってロープ際を回る和毅。１分過ぎからは頭をつけての打ち合いに。両者ともショートのアッパーを繰り出していく。和毅は２分過ぎ、右ストレートを当てたが、アンブンダも前に出てパンチを出し続けている。

やはり足を使う和毅と追いかけるアンブンダという展開に。和毅はアンブンダのパンチを見切り、カウンターでパンチを当てている。アンブンダのガードをかいくぐりながら、左フックが当たっている。

両者とも距離をやや開け、左ジャブを繰り出す。５０秒、和毅のワンツー。１分過ぎからは距離を詰めての打ち合いとなり、和毅は回転の早いパンチを当てていく。変わらずロープ際に下がる場面をあるが、アンブンダの大振りのパンチは当たらない。残り１０秒、ワンツーから立て続けにパンチを当てた和毅。アンブンダはややぐらついた。

２０秒、和毅がワンツースリーと当てる。やはりコーナーに下がっての戦いとなる和毅だが、アンブンダのパンチはなかなか当たらない。ロープ際の和毅を捕まえたいアンブンダだが、逆に和毅の左をもらってしまう。このラウンドも残り１０秒を切って、和毅が連打をみせた。

和毅のジャブが確実にアンブンダに当たる。回転の早いパンチを繰り出して手数では圧倒している。２分過ぎ、和毅の左フック。終了間際、アンブンダが手を突く場面があったがこれはスリップ。ゴングが鳴ってコーナーに戻った和毅は笑顔を見せた。

和毅は左のジャブから組み立てる。１分には右ストレート、１分５０秒には右カウンターがクリーンヒット。アンブンダは上体がぐらつかせる場面もあったが、前に出る姿勢は変わらず、和毅を下げて右を繰り出している。

ロープ際に下がっての戦いとなる和毅、１分、アンブンダの右をもらってしまった。前のラウンドのように足を使うのではなく、接近戦に挑む和毅。左ジャブでけん制するが、アンブンダの前進は止まらない。和毅は２分４０秒にボディ連打、終了間際に右ストレートでアンブンダの顔面をとらえた。

前進するアンブンダに左ジャブで対抗する和毅。和毅はワンツー、アンブンダも右を出していくが、ともにガードの上でなかなか有効打を両者出せない。終盤はやや距離を開けての打ち合い、両者のパンチが交錯したところでゴング。いまのところ両者決め手を欠いている印象。

開始直後、左を当てる和毅。足を使う和毅に対し、アンブンダは積極的に距離を詰めていかず、やや膠着した状態が続く。和毅がグローブのテーピングを直したため、途中ラウンドが中断。２分過ぎてからは打ち合いとなり、和毅は２分３０秒にボディを当てる。アンブンダも左ジャブで和毅の顔面をとらえた。

１分手前からリング中央で打ち合いになり、和毅がワンツーから左ボディを当てると、アンブンダは嫌がるそぶりを見せる。その後も頭を付けあって打ち合いが続き、和毅が素早くパンチを出し、アンブンダも右を当て対抗する。最後まで両者下がらず打ち続けたが、決着は最終ラウンドに持ち込まれた。

４０秒、１分と右ストレートをヒットさせる和毅。最後までパンチの手数で上回っていく和毅。２分にも右ストレートで顔面をとらえる。最後まで手数で上回った和毅。残り１０秒切ったところで、アンブンダはひざをついたがこれはスリップ。直後にゴングが鳴って和毅は勝ちを確信したのか、コーナーに上りガッツポーズを見せた。判定が読み上げられ、新王者誕生が告げられた。和毅が世界初挑戦で王座奪取に成功した。

　［2013年8月1日22時26分］