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【大リーグ】黒田、7月防御率0.55! 11勝目お預けも古巣相手に7イニング0封2013年8月2日 紙面から
◇ヤンキース3−0ドジャース【ロサンゼルス穐村賢】防御率0・55! ヤンキースの黒田博樹投手(38)は31日(日本時間8月1日)、敵地で古巣のドジャース戦に先発。ナ・リーグの防御率1位に君臨するクレイトン・カーショー(25)と投げ合い、7イニングを5安打無失点に抑えた。打線の援護なく勝ち星は付かなかったが、最強左腕と互角に渡り合ってチームの勝利につなげた。これで7月は5試合に投げてわずか2失点。月間防御率は驚異の0・55と先発でメジャートップの数字を挙げ、月間3勝ながら月間MVP選出の可能性も残した。 この日唯一とも言えるピンチを切り抜けると、黒田が右拳を力強く握りしめた。0−0の7回。2死から連打で一、二塁のピンチを招き、打席には7番シューメーカー。過去、17打数7安打(打率4割1分2厘)と苦手な相手にフルカウントとしたが、最後は内角低めのフォークを振らせて空振り三振に仕留めた。 「ここ、という時にいいボールが投げられた。やる以上は勝ちたい。そんな気持ちが出たんじゃないですか」。冷静なベテランが思わず2度もほえたハイライト。こん身の103球目を、満足そうに振り返った。 期待に違わぬ投手戦だった。防御率ア2位の黒田と、同ナ1位のカーショーとの投げ合い。「年下だけど尊敬できる。思い入れのある投手」。同じ2008年にド軍でメジャーデビュー。公私ともに付き合いのある親友との対戦は「避けたい部分もあった」が、マウンドに上がれば私情は挟まない。丁寧にコーナーを突き、切れのあるフォークで今季最多タイの8奪三振。「お互い意地の張り合い。我慢比べだった」とともにスコアボードに0を並べ続けた。 ◆逆転Vあきらめんこの日の快投で、7月は5試合に先発して33イニングを2失点。月間の防御率は両リーグ通じてトップの0・55だ。3勝ながらも自身初となる月間MVPの可能性も残した。今季の防御率も2・38とし、2・34でリーグ1位のヘルナンデス(マリナーズ)にも肉薄。今やメジャー屈指の安定感を誇る右腕に、ジラルディ監督も「また素晴らしい投球をしてくれた。いつも期待通りだ」と絶大の信頼を寄せる。 チームは黒田の好投を生かし、9回に3点を奪って勝利。地区首位に浮上したレッドソックスとのゲーム差を8のままキープした。シーズンは残り2カ月。「まだまだヤンキースも終わってない。チームに勢いを付けられればいい」。地区優勝を信じて疑わない38歳。ミラクルを起こすには、負けないベテランの奮起が欠かせない。 PR情報
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