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国際
【米西部で慰安婦像設置】いじめの噂、進出企業への妨害…苦境に立つ日系人社会
【グレンデール(米西部)=黒沢潤】米カリフォルニア州グレンデール市で7月30日、慰安婦を象徴する少女像が設置された。東部州で慰安婦の碑が建立された例はあるが、西部州での設置は初めて。同様の動きは全米各地に広がる可能性があり、日系人社会は懸念を強めている。
図書館脇で行われた像の設置式典は、地元警察官が警戒にあたる中、韓国国旗や日本批判の横断幕を掲げた韓国系住民ら約300人が詰めかける物々しい雰囲気で始まった。
像設置は韓国系団体が主導し、費用約3万ドル(約295万円)も負担した。
「日本政府に歴史責任を認めさせることを求める」。韓国ソウルの日本大使館前に反日団体が設置したのと同じデザインの少女像の脇には、韓国側の主張が刻まれたプレートもあった。
グレンデールの市長時代、像の設置実現に向けて奔走したフランク・クィンテロ市議は「日本側が過去の事実を認めることを否定する中、記念像を設置することができてうれしい」と語った。同市議は議会の過半数を占めるアルメニア系議員だ。遠巻きにして式典を見ていた在米約35年の高橋みつお氏(61)は「像設置はアルメニア系、韓国系住民が共闘した結果だ」という。
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