◇中日6−4阪神
中日が後半戦初のカード勝ち越し。打線は1−2の4回に高橋周の適時打で同点。再び1点を追う6回にも高橋周の自身初の1号満塁本塁打で逆転した。継投策も的中し、岡田が4勝目、岩瀬は23セーブ。阪神は継投が裏目に出た。
阪神ベンチの継投失敗が最悪の結末を導いた。2番手で5回を三者凡退に抑えた筒井が先頭の森野を打ちとると、右の和田に右の西村を投入したが左前打を放たれ、続く平田に四球で1死一、二塁のピンチをつくる。続いて左のクラークを迎えたが、和田監督は西村を続投。さらに四球ですべての塁を埋められ、左の高橋に投入した左の加藤が満塁弾を浴びた。巨人とのゲーム差は7・5まで広がった。
「6回ねぇ…。結果を見ればいろんなやり方がある。こっちとしては1番良い所で出そうとしている」。和田監督は声を絞り出した。四球を連発した西村の起用について「状態は悪くない。ある程度、修羅場をくぐっているので」と説明した。3年前の2010年にセットアッパーとして65試合登板しているが、昨年は右肘手術の影響で1軍登板ゼロ。7月26日に2年ぶりに1軍昇格したばかりで荷が重かった。巨人3連戦を控えた負けられない一戦という位置付けを考えても、疑問が残る投手起用。ペナント争いで絶望的な差をつけられた。(中谷秀樹)
この記事を印刷する