ロス近郊に従軍慰安婦像=「日本に圧力を」―韓国系市民ら

2013年7月31日 10時24分 (2013年8月1日 00時01分 更新)

 【グレンデール(米カリフォルニア州)時事】米ロサンゼルス近郊のグレンデール市中央の公園で30日、旧日本軍の韓国人従軍慰安婦を象徴する少女像の除幕式が行われた。ソウルの日本大使館前に設置された少女像のレプリカで、韓国系市民団体が寄贈。米西海岸に慰安婦像が設置されたのは初めて。

 式典には韓国系市民ら約300人が参加。設置を賛成多数で許可した市議会のラウラ・フリードマン議員は「きょう、グレンデールは韓国系市民、世界中の性暴力被害者、全ての罪のない戦争犠牲者と一体となった。この像は性暴力と性奴隷を思い起こさせるものとして、永遠に立ち続けるだろう」とあいさつした。

 韓国から参加した元従軍慰安婦、金福童さん(87)は「若い世代はこの像から正しい歴史を学んでほしい。(日韓の未来は)あなた方が協力して日本に圧力をかけ、公式謝罪を勝ち取れるかどうかに懸かっている」と訴えた。

 一方、式典を見守った日系3世の小野田正之氏(68)=ロサンゼルス近郊セリトス市在住=は、「日本と韓国の政治問題を米国まで持ってくるのはもってのほかで、悲しい。近所にも韓国系の方が住んでいるが、そういうことは別にして楽しく一緒に生きたい」と肩を落とした。 

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