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ページ更新時間:2013年7月31日(水) 11時53分
米ロス郊外の公園に慰安婦像、除幕式行われる
アメリカ・ロサンゼルス郊外の公園に30日、従軍慰安婦の像が設置され、除幕式が行われました。現地の日本人から強い反発の声が上がっていましたが、式典は大きな混乱もなく終了しました。
従軍慰安婦の像はカリフォルニア州ロサンゼルス郊外のグレンデール市にある公園に建てられ、除幕式には元慰安婦の女性が招待されたほか、日系人団体も出席しました。
像は韓国・ソウルの日本大使館前にあるものと同じ形で、アメリカの韓国系団体が制作。地元の市議会が賛成して設置が決まりました。これに対し、現地の日本人らが反発し、市議会の公聴会でも反対意見を述べていましたが、除幕式では抗議行動などは行われませんでした。
「(日本人として)これを喜ぶ人はいないでしょう。あとは市民がどう判断するかだと思う」(除幕式に参加した日本人)
「こうした像は設置に反対する人々が歴史を考え直す機会になると私たちは強く信じています」(像を設置した韓国系団体)
「多くの人にとってセンシティブな問題ですが、市議会は正しい方向に進んでいると思います」(市議会議員)
公共施設に慰安婦像が建つのは、アメリカ西海岸では初めてですが、さらに別の都市にも設置する計画があり、反発は続きそうです。
「慰安婦問題については、政治問題、外交問題にさせるべきではない。そういう基本的考え方の中で、今回の記念碑の設置は我々の考え方とは相いれないものであると。極めて残念であります」(菅義偉官房長官)
菅官房長官は「グレンデール市長や市の関係者に適切な対応を求めてきた。極めて残念だ」としたうえで、「今後も米国関係者に説明し、理解を求める努力をしていく」と強調しました。(31日11:11)