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【コラム 撃戦記】

決定打に欠けたものの、私の採点では5ポイント勝ち

2013年8月2日

 亀田家の最終兵器と呼ばれる和毅。世界取りへのプレッシャーはきつかったと思う。そのためか、思っていた以上に慎重な試合運びだった。

 アンブンダの堅いガードをいかにこじ開けるか。持ち味のフットワークとスピードでジャブを多用。積極的に出て崩しにかかったが、アンブンダのガードは最後まで崩れなかった。しかし、決定打に欠けたものの、私の採点では5ポイント差で和毅の勝ち。ただ、もっとアグレッシブな展開を期待していただけにもの足りなさは否めない。

 だが、初の3兄弟の世界王者に、日本人初のWBO世界王者と、負けられない重圧。見てくれより勝ちに徹した戦略が透けて見えたが、それも仕方ないのかもしれない。アンブンダが堅いディフェンスから左アッパー、右ストレートと単発なのに対し、和毅は連打で返し、見栄えを良くしたのもポイントにつながった。 (格闘技評論家)

 

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