2013.8.2 05:02

江藤が世界王者!具志堅チルドレン初/BOX(2/2ページ)

WBAフライ級暫定新王者となり、ポーズをとる江藤光喜=バンコク(共同)

WBAフライ級暫定新王者となり、ポーズをとる江藤光喜=バンコク(共同)【拡大】

 最終12回に値千金のダウンを奪い、114-113、114-113、116-111の3-0の判定勝ち。勝利を告げられた江藤は涙を流して感情を爆発させた。1963年にファイティング原田がバンコクで防衛に失敗して以来続いた負の連鎖を伏兵が断った。

 気温34度という厳しい条件にも「沖縄出身なので苦にならなかった」とはね返し、「打ち合って負けたら、負けだ」と正面からコンパヤックに打ち勝った。亀田家と同じく、こちらも3兄弟でプロボクサー。長男が「こうき」、双子の弟の次男が「だいき」(大喜)と名前の読みも同じだ。

 暫定とはいえ世界初挑戦で王者になった。乱立するWBAの暫定王者をJBCは認めない方針だが、「会長と同じ、本当のWBAのベルトを取ってみせる」。正規王者のフアンカルロス・レベコ(29)=アルゼンチン=をターゲットに、力強く宣言した。

江藤 光喜(えとう・こうき)

 1988(昭和63)年2月27日、沖縄県出身、25歳。2008年8月に村中克彦(中内)に1回KO勝ちしてプロデビュー。11年8月にタイでWBCインター・シルバー王者のパノムルンレックに判定負け。17戦14勝(10KO)2敗1分け。1メートル73の右ボクサーファイター。双子の弟・大喜(25)、その下の弟・伸悟(24)も同じジムのプロボクサー。

(紙面から)