亀田家の夢、オヤジの夢や!! 世界初挑戦で王座に就いた亀田和毅(上)は、目に涙を浮かべる父・史郎氏(その下)に肩車されて雄たけび (共同)【拡大】
4月から世界戦の内規が厳格化され、国内で世界挑戦できるのは日本、東洋太平洋王者などに限定された。資格を満たさない和毅は有利ではない海外のリングを選択。「オレたちの中で一番才能がある。本当にヤバイで」と興毅が認める潜在能力で、日本男子9人目(10例目)となる海外での王座奪取を果たした。
悲願のベルトを巻き、次戦は王者として指名試合に挑む。「これからはチャンピオンらしい試合をしたい」。家族で勝ち取ったベルトの重さを実感した新王者には、早くも自覚があふれていた。(伊藤隆)
★長男・興毅は
涙を流さず、冷静な表情で「(兄弟の中で)一番苦労した。ここまで長かった。これからは和毅の時代だ」と、末弟の労をねぎらった。先月23日に7度目の防衛を果たしたばかり。9月には第2子が生まれる予定。公私ともに順調な亀田プロモーションの社長は「9月に大毅が勝って、3兄弟で世界タイトルマッチをやるのが今の夢」と壮大な目標を掲げた。
★次男・大毅は
「和毅が大きな仕事をしたから、次はオレやな」と意気込んだ。3兄弟同時世界王者をかけて、9月3日にIBF世界Sフライ級王座決定戦(高松)に挑む。興毅に続く2階級制覇に向け2度目の挑戦。失敗は許されない試合だけに「これから鍛え直す。(7月の興毅とこの日の和毅の)2人は判定だったから、KOする」と力強く話した。
(紙面から)