和毅、初挑戦で決めた！史上初３兄弟王者誕生(2/4ページ)

３回、パウルス・アンブンダ（右）を攻める亀田和毅＝セブ（共同）【拡大】

　夢が実現した。「ニュー・チャンピオン！！」。和毅勝利のアナウンスが会場に響くと、亀田家の歓喜が大爆発した。勝利を確信してニュートラルコーナーのポストに駆け上がっていた和毅に、セコンドについた父・史郎氏（４８）、長男・興毅、次男・大毅が「勝ったで、世界王者や！！」と口々に声をかける。父に肩車された和毅の目からうれし涙がこぼれた。長いボクシングの歴史で３兄弟の世界王者は初めての快挙だ。

　「ベルトを巻くのが、小さいころからの夢で、オヤジの夢だった。それが一発で取れてメッチャうれしい。最高の親孝行ができた」

　和毅は控室で何度も涙をぬぐった。１回から足をフルに使って左右に動きながらスピードを生かした左ジャブ、左ボディーを上下に打ち分ける。フィリピンでも日本と変わらぬ「トモキコール」を受け、６回、１２回には右ストレートで王者をぐらつかせた。ダウンは奪えなかったが、最大８点差がつく圧勝だ。

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