【NQNニューヨーク=大石祥代】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比128ドル48セント(0.8%)高の1万5628ドル02セントで終えた。7月23日以来、約1週間ぶりに過去最高値を更新した。米国や中国の製造業関連指標の改善を好感した。米金融緩和策の長期化に対する期待も相場を支えた。
米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した7月の製造業景況感指数が前月から上昇し、2年1カ月ぶりの高水準となった。中国物流購入連合会が発表した同月の製造業購買担当者景気指数(PMI)も前月から改善した。
米連邦準備理事会(FRB)が前日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で現行の金融緩和政策の維持を決定。景気認識をやや下方修正したため、金融緩和が長引くとの見方につながった。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は反発し、前日比21.14ポイント(1.3%)高の1706.87で終えた。心理的な節目の1700を上回るのは初めて。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比49.37ポイント(1.4%)高の3675.74と2000年9月28日以来、約12年10カ月ぶりの高値で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が上昇。「資本財・サービス」や「生活必需品」、「IT(情報技術)」の上げが目立った。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約8億株(速報値)、ナスダック市場は約18億2000万株(同)だった。
7月の米新車販売台数が前年同月からともに伸びたフォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)が買われた。4~6月期の業績が市場予想以上だった日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が上昇した。
一方、減益決算を発表した石油のエクソンモービルが下落。四半期の業績が市場予想に届かなかった食品のケロッグが下げた。半導体のインテルやホームセンター大手ホーム・デポも安い。
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