【NQNニューヨーク=古江敦子】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発して始まった。午前9時35分現在、前日比117ドル89セント高の1万5617ドル43セントで推移している。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同31.50ポイント高の3657.87となっている。米国で緩和的な金融政策が当面続くとの見方や中国の経済指標の改善を背景に、幅広い銘柄に買いが先行している。朝方発表の週間の新規失業保険申請件数が市場予想に反して減少したことも、追い風となった。
米連邦準備理事会(FRB)は前日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、現行の緩和的な金融政策の据え置きを決定。景気認識をやや下方修正したことで、緩和的な金融政策の継続期待が根強い。
中国物流購入連合会が発表した7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から改善。同国景気の先行き不透明感がひとまず後退した。
欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で、政策金利を過去最低の0.50%で据え置くと決めた。影響は限定的だったものの、日本株が上昇した流れが波及すると欧州株にも買いが入り世界的な株高を米国市場でも好感している。
米銀大手バンク・オブ・アメリカといった金融関連株が高い。日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が上昇。朝方発表の四半期決算は大幅な減益となったが、予想ほど落ち込まなかったとの見方から買われている。決算が増収増益となった米CATV大手タイムワーナー・ケーブルも上げている。前日夕に発表した決算が大幅な増益となった映画制作大手のドリームワークス・アニメーションSKGも高い。
一方。朝方発表の決算が大幅な減益となった石油大手エクソンモービルが下げている。
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