最終更新: 2013/08/02 06:32

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臨床試験めぐるデータ操作 慈恵医大、改ざんの疑いとの中間報告

高血圧治療薬の臨床試験をめぐる論文データ操作問題で、東京慈恵会医科大学は、血圧のデータが改ざんされていた疑いがあるとの中間報告をまとめた。
東京慈恵会医科大学は、大手製薬会社ノバルティスファーマの血圧を下げる薬「ディオバン」の臨床試験を行い、「ほかの薬より、脳卒中などの予防に有効である」とする論文を発表しているが、大学が調査したところ、論文で使われた血圧のデータとカルテに記載されていた数値で、相当数のずれがあり、データは何者かによって改ざんされていた疑いがあることがわかったという。
研究責任者の客員教授は、論文の撤回を申し出る方針。
調査委員会では、医師はデータを操作する環境になかったとしていて、データの解析担当だったノバルティスファーマの元社員が、データ操作に関わっていた可能性があるとの見方を示している。
しかし、元社員は調査委員会が7月27日に行った調査に対して、関与を否定しているという。
ノバルティスファーマの「ディオバン」をめぐっては、臨床試験が実施された5つの大学のうち、京都府立医科大学の論文で、データが改ざんされた疑いがあることがわかっているほか、全ての試験に、ノバルティスファーマの元社員が関わっていたことがわかっている。

(07/31 01:46)


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