京都府立医大の「降圧薬」論文データ捏造疑惑!本当に必要なのは高価なジェネリック薬品が横行する薬価制度の構造改革だ

2013年07月30日(火) 町田 徹
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これを支えているのが、ジェネリック医薬品の高値販売だ。厚生労働省は、ジェネリック医薬品の薬価を、原則として新薬の7掛けとする、お得感のない価格設定をルール化しているのだ。

この結果、ジェネリック医薬品の内外価格差は甚だしい。民主党政権時代の「仕分け」で財務省の仕分け人が厚生労働省に是正を迫ったこともあったが、うやむやのまま現在も内外価格差が放置されているのが実情だ。

本格的な高齢化社会に突入する中で「社会保障と税の一体改革」の必要性が指摘されながら、政府が決めたのは消費税の増税だけで、社会保障費の歳出削減は手付かずだ。今回のねつ造疑惑の発覚は、抜本改革のよい機会だ。薬価の暗部の抜本的な改革が求められている。
 
 

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