米P&G の4─6月期コア利益は予想上回る、復帰したCEOのてこ入れが奏功
[1日 ロイター] - 米日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G) が1日発表した第4・四半期(4─6月)決算は約50%の減益となったものの、特別項目を除くコア利益は4%減と小幅な減少にとどまり、市場予想を上回った。
また、今年度通期の利益の伸びが少なくとも前年度と同水準になるとの見通しを示し、数カ月前に同社に復帰したラフリー最高経営責任者(CEO)による業績押し上げに向けた取り組みが奏功している兆候が示された。
P&Gの株価は、米株式市場中盤の取引で1%強上昇した。
利益は18億8000万ドル(1株当たり0.64ドル)と、前年同期の36億3000万ドル(同1.24ドル)からほぼ半減した。
コア利益は1株当たり0.79ドルと、前年同期の0.82ドルから減少したものの、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた市場予想の0.77ドルを上回った。自社予想は0.69─0.77ドルだった。
売上高は2.2%増の206億6000万ドル。市場予想の205億5000万ドルを上回った。
7月から始まった2014年度については、コア利益が1株当たり5─7%増になるとの見通しを示した。同見通しには、為替相場の影響(6%ポイント押し下げ)も想定されている。2013年度のコア利益は5%増加した。
アナリストの通期コア利益予想は1株当たり4.32ドル。利益の伸びが約6.7%となることを見込んでいる。
P&Gはまた、買収・売却や為替相場などの影響を除く本源的売上高(オーガニックセールズ)が3─4%増になると予想した。
P&Gは今後、四半期の業績見通しに関する発表をやめ、通年見通しのみを発表する方針を明らかにした。
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