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欧州株式市場=続伸、堅調な製造業指数や好調決算が支援 銀行株に買い

2013年 08月 2日 03:11 JST
 
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[パリ 1日 ロイター] - 1日の欧州株式市場は続伸。世界的に製造業景気指数が堅調だったことや予想を上回る決算が追い風となった。DJユーロSTOXX50種指数は2カ月ぶり高値に上昇した。

FTSEユーロファースト300種指数 は13.00ポイント(1.08%)高の1221.17。

DJユーロSTOXX50種指数 は40.49ポイント(1.46%)高の2808.64と、5月末以来の高値で引けた。

ソシエテ・ジェネラル は10%高。第2・四半期の純利益が倍増し市場予想を上回った。

ロイズ・バンキング・グループ は8.1%高。上半期決算が予想を上回り、コスト削減や資本強化を前倒しで進めていることを明らかにした。

2行の好決算で金融セクターの収益改善に対する期待感が高まり、来週決算発表を控えるクレディ・アグリコル やウニクレディト を押し上げた。クレディ・アグリコルは5.5%、ウニクレディト は3.4%、それぞれ値上がりした。

欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で政策金利を過去最低水準の0.5%に据え置き、金利は長期にわたり現行水準またはより低い水準にとどまるとの見通しを確認した。

ドイツのDAX指数 も1.6%上昇した。中国経済減速への懸念からこのところ軟調だったが、中国国家統計局の発表した7月製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から上昇し予想を上回ったことが支援材料になった。

この日発表された欧米製造業指数も明るい内容だった。7月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数は2年ぶり高水準となった。また7月のユーロ圏製造業PMI改定値は速報値から小幅上方修正され、景況の改善・悪化の節目となる50を2年ぶりに上回った。

これを背景に、米国市場ではS&P総合500種が1700台に乗せ過去最高値を更新した。

グローバル・エクイティーズのデービッド・テボー氏は、決算シーズン前、関係者は株式を買うことに消極的だったが、予想を上回る決算を受けて買いが大きく戻っていると指摘した。

トムソン・ロイター・スターマインのデータによると、STOXX欧州600指数 構成銘柄で決算を発表した企業のうち、約54%が、市場予想と一致あるいは予想を上回っている。特にフランスとドイツ企業の決算が好調で、予想と一致あるいは上回った企業の割合はそれぞれ86%、75%となっている。

 
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