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UPDATE 2-米ISM製造業景気指数、7月は2年ぶり高水準 下期の景気加速を示唆

2013年 08月 2日 03:29 JST
 
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(内容を追加しました)
    [ニューヨーク 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が1日発表した7
月の製造業部門景気指数は55.4と、前月の50.9から上昇し、2011年6月以来
の高水準となった。新規受注の伸びが寄与し、アナリスト予想の52.0を上回った。
    5月に50を割り込んでいた景気指数が順調に伸びたことで、米経済は下期にさらに
上向くとの見方が裏付けられた。
    指数は50が景気を見極める上での分岐点となる。
    新規受注は58.3と、前月の51.9から上昇し、2011年4月以来の高水準と
なった
    雇用も54.4と前月の48.7から改善。2日に7月の雇用統計の発表を控え明る
い兆候となった。
    新規輸出受注は53.5と前月の54.5から低下。輸入は前月の56.0から57
.5に上昇した。
    
    RDQエコノミクスの首席エコノミスト、ジョン・ライディング氏は統計について、
ユーロ圏からの逆風が弱まり、設備投資が拡大するにつれて製造業の成長が下期に加速す
るとの予想を裏付ける内容だと指摘。新規受注が大幅に拡大したことに加え、在庫も減少
したことを考慮すると、製造業の伸びは8月も持続するとの見方を示した。
    
    この日の指標は米労働省が発表した新規失業保険週間申請件数も5年半ぶりの低水準
となるなど、第3・四半期が順調なスタートを切ったことを示唆し、米連邦準備理事会(
FRB)が年内に量的緩和の縮小に踏み切るとの観測とも一致する結果となった。
    TDセキュリティーズのエコノミスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は「将来の成
長見通しは引き続き極めてポジティブで、FRBはインフレが目標を下回っている点に言
及したものの、9月縮小の行程は依然として有効だ」と述べた。
    
    前日発表された連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、9月の次回会合で買い入
れ縮小に着手するかどうかについて何ら手掛かりを与えなかったが、エコノミストの間で
はこれについて、市場金利の上昇を抑えることが狙いとの見方が出ている。
    ディシジョン・エコノミクスのシニア・グローバル・エコノミスト、ピエール・エリ
ス氏は「FRBが比較的早い時期に(債券買い入れを)縮小することを望んでいるのは明
らか」とし、「引き続き縮小方向に向かっている」と語った。
   
    
    詳細は以下のとおり。  
    
        July   June    May  April  March    Feb    Jan
  景気     55.4   50.9   49.0   50.7   51.3   54.2   53.1
  新規受注   58.3   51.9   48.8   52.3   51.4   57.8   53.3
  生産     65.0   53.4   48.6   53.5   52.2   57.6   53.6
  雇用     54.4   48.7   50.1   50.2   54.2   52.6   54.0
  入荷遅延   52.1   50.0   48.7   50.9   49.4   51.4   53.6
  在庫     47.0   50.5   49.0   46.5   49.5   51.5   51.0
  価格     49.0   52.5   49.5   50.0   54.5   61.5   56.5
  受注残    45.0   46.5   48.0   53.0   51.0   55.0   47.5
  新規輸出受注 53.5   54.5   51.0   54.0   56.0   53.5   50.5
  輸入     57.5   56.0   54.5   55.0   54.0   54.0   50.0
    
  エコノミスト予想(ロイター調査) 52.0
 
 
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*統計に基づく世論調査ではありません。