UPDATE 1-英中銀、資産買い入れ枠据え置き 焦点はフォワード・ガイダンスに移る
(内容を追加しました)
[ロンドン 1日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は1日、資産買い入れプログラムの規模を3750億ポンドに据え置いた。政策金利も過去最低の0.5%に据え置いた。政策据え置きは市場の予想通りだった。
中銀政策当局者は7日にフォワード・ガイダンスの利点について、四半期インフレ報告とともにオズボーン財務相に報告することになっているが、フォワード・ガイダンス採用についてこの日どのような議論がなされたかは公表しなかった。声明は発表されなかった。
この日の金融政策委員会はカナダ中銀総裁を務めていたマーク・カーニー新総裁を迎えて2回目。フォワード・ガイダンスは企業や家計に支出を促す手法としてカーニー総裁がカナダで導入したものだ。米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)も採用している。
中銀の発表を受けてポンド は上昇し、英国債と株価は下落した。
野村の英国エコノミスト、フィリップ・ラッシュ氏は「BOEは人々が予想した通りのことを行っただけだが、金利とポンドははっきりとした反応を示している。来週BOEが何をしようと、市場を動かす主要イベントになるだろう」と述べた。
7日にはカーニー総裁が就任して初めて記者会見も予定されている。
中銀は2009年以来超低金利を維持し、英国内総生産(GDP)の4分の1相当の資産の買い入れを行ってきた。中銀はフォワード・ガイダンスを通じた景気支援を目指している。
ただ、カーニー総裁は金融政策委員会の同意を得る必要がある。一部の委員は金融政策についてのコミットメントを示すことは、経済の変動への対応力を阻害しかねないとして懸念を表明している。
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