高校柔道 「セクハラ受けた」回答十数件

8月1日 22時6分

全日本柔道連盟が先月、高校生の全国大会で行ったセクハラ行為に関する初めてのアンケート調査で、過去にセクハラ行為を受けたと訴える回答が十数件あったことが分かりました。

このアンケート調査は、全日本柔道連盟の理事が女子選手に対してわいせつな行為をした問題を受けて、先月２４日まで福岡市で行われた高校柔道の全国大会の会場で初めて行われました。
柔道連盟によりますと、アンケートは無記名で、過去にセクハラ行為を受けたことがあるかどうか、あった場合はその内容や場所などを書いてもらう形式で、およそ７００人の女子選手から回答を得ました。
その結果「練習場で尻や体を触られた」などとセクハラの被害を訴える回答が十数件あったということです。
このほかに「大声でどなられた」など、ことばで不快な思いをしたという回答は、さらに多かったということです。
柔道連盟の宇野博昌広報委員長は「こうしたことは一件でもあってはならない」と話し、実態を正確に把握したうえで現場に指導していきたいとしています。
柔道連盟では、今月７日から福岡市で始まる全国高校総体の柔道の会場でも同じ調査を行うなど、今後も小学生から実業団までの女子選手を対象に広くアンケート調査をすることにしています。