テーマ:野球
前回の記事において、顧客さんの柴犬さんよりメッセージを頂きましたので
この場にてご返事させていただく。(今しがた、その旨をお伝えした)
>今回のピートローズとイチローの比較、すごく面白かったです!
>ぜひ、アメリカのメディアにも触れて欲しいですね。
>
>ピートローズ本人もイチローのヒットの打ち方に対して、
>「俺は内野安打ばかりじゃないぜ」と批判してますが、
>「お前だって内容ないじゃん」とは言われたことないでしょうから、
>どんな風に受け止めるかちょっと見てみたいです。
ピートローズの内野安打数がわからないので何とも言えないところがあります。
ただ、唯一わかっているのは、
1・・・長打が出る確率は、イチローとそんなに変わらない(ピートローズが多少上)
2・・・本塁打を打つ能力は、超非力なイチローより劣る
3・・・点を取る能力もそこまで変わらない(厳密に言うと、ピートローズが多少上)
4・・・打率はイチローより多少劣る
以上の点になります。
よって、「あいつは内野安打ばかりだろ!」とは、ピートローズは大きく言えないところが出てきます。
ただ、ピートローズがイチローと全く違うのは
1・・・四球が選べる
2・・・三振しない
というところです。
なので、先頭打者として安心して任せられるのは
やはりピートローズなのかもしれません。
闇雲に手を出さず、ストライクかボールかを見極め
絶好球or悪球を判断できるのは、打者として、とくに先頭打者としては必要なので
やはり打者としては、ピートローズのほうが上だと思います。
ただ、根本的な打撃能力を見ると
両者ともそんなに優れたものは持っていない
というのが答えです。
>この間、ダイナマンさんに伺ってみたいと
>書いたテーマなんですが、
>
>「筋肉とケガ、薬物」についてです。
>
>打撃技術とは直接関係ないかもしれませんが、
>アスリートにとっても一般人にとっても身体は資本ですし、
>すごく気になっているテーマです。
>
>というのも、メジャーに挑戦した日本人選手の多くが
>ケガに苦しんでいるからです。
>
>松坂、松井、引退を表明した城島など、
>みんな筋力をつけて膝や肘などを故障しています。
>(プロ野球でいえば、清原もそうですよね。)
>
>今現在で言えば、ダルビッシュなんかもすごい
>筋肉を増やしていて、今後が心配です。
自分はあくまでも野球を嗜んできた人間で
専門は空手です。
しかし、その専門の分野で身体を鍛える行動はどの分野であれ
必須になります。 だからお答えすることが出来ます。
自分自身の見解としては
その分野で通用する身体作りをするには、その分野内の動作によって、身につける(培っていく)ということが正しいやりかただ と言うことです。
これは至極当然であることです。
空手や野球は必要とされる筋力も違えば
動作も違います。
例えば空手で、機械トレーニングにおいて、ガチガチに身体を鍛えたとします。
身体を鍛えれば、体重は増加します。
そうすると足腰に負担がかかります。
次にスピードが殺されます。
機械トレーニングでガチガチに膨れ上がらせたパワーがあがっても
結果的に余計な筋力(その分野において不必要な筋力)もつけるので
スピードが殺されるのです。
そうなると、相手の動きについていけなくなる。
基本的に機械トレーニングはインナーマッスルを鍛え上げるのではなく
外面を取り繕うだけのことなので、体重が増えて、見せ掛けのものになってしまうのです。
だから、その大きなパワーも相手に当たらなければ何の意味も無いのです。
なので空手では、一番大切なのは
その空手の動作で、必要な筋肉をナチュラルに鍛え上げていく ということです。
野球でも同じです。
機械トレーニングで培っても
結局は余計な筋肉をつけてしまうので、体重増加に繋がる。
そうすると、足腰に負担がかかるのも当然のことながら
バットを振る際に邪魔になる。
スウィングは腰で行うもの
は、オレの持論です。
機械トレーニングを行えば、比例して体重が増えます。
機械トレーニングは外面を大きくするものですからね。
体重が増えるんです。
その大切な「腰で行う」という動作に必要なものが機械トレーニングで培えますかね?
寧ろ、体重が増えて、「腰で行う」ことに邪魔になるのでは?
体重が増えたら、足腰に負担がかかるんですから。
なので、一番良いのは
野球の中で、その野球に必要な動作を行いながらナチュラルに
身体を造り上げていくことです。
機械トレーニングって
サプリメント程度に考えるべきじゃないですかね?
今の時代
本来サプリメントにあたるべきものが主食になってしまっているのが
そもそも根本的な方向違いだということです。
正直、スポーツのレベルって、どんどん下がっていると思いますよ。
野球にしても
投手は完投できなくなっています。
投手の分担制だ と言い訳にしている投手がいますが
投げきることが出来ないから、それを盾にとって言い訳しているだけです。
先発=完投 ですからね。
昔の投手は、今のような160キロを投げる投手こそいませんでした。
せいぜい140~150半ば。 160はまずいなかったでしょう。
しかし、何連投にも耐えうることが出来た。
なぜでしょう?
それは酷使に耐えうる身体作りが出来ていたから。
野球のなかで自然に筋力を造り上げてきたので、ケガも最小限に抑えることができた。
この点が一番大きかったと思います。
そりゃ、今のほうがスピードボールを放る技術はあると思いますよ。
でもすぐにケガをしますね。 どうしてすぐにケガをするんでしょう?
答えは簡単です。
基本的な身体作りがなされていないから。
野球のレベルが高くなってケガをしやすくなっているのではなく
基本的な身体作りがなっていないから、すぐにケガをするだけなんです。
投手でも、すぐに降板します。
肩に張りを覚えた・・・ ふくらはぎが・・・
基本的に、身体が弱いんです。
スピードボールを投げる
それだけに意識が行き、スピードボールに耐えうる身体作りがなってないから
身体がついていけてないだけなんです。
じゃあ、それに対応できる身体作りをすればよいだけでは??
いやいや、そうはいかないです。
自然に野球の中でナチュラルな筋力作りは
簡単なものじゃないですから。
物凄い地道な作業と、永い年月が必要です。
ましてや若い頃から付け焼刃で機械トレーニング主だった
最近の20代30代の選手が、自然に鍛え上げることをしたら
すぐに諦めるんじゃないでしょうかね。
人って、地盤と家に例えることができるんじゃないでしょうか?
土地を人の身体と考えると
家は、技術と言うことになりますね。
家を建てるとき、その地盤が家を建てても大丈夫か、耐えうる地盤かどうか
検査をしますね。
その厳密な検査の過程を経て、家を建てていきますね。
今のスポーツ選手って、地盤がどうのこうのということは等閑にし、家をどうカッコよくみせるかしか考えてないんじゃないですか?
だから、すぐにケガをする(家が崩れる)んです。
間違ってます?
>その点、イチローはオリックス時代に筋力をつけようとしたけど、
>シーズンになると筋力は落ちるし、それとともに成績が上がるため、
>「筋肉を大きくすることはパフォーマンスを落とす」と考えたようで、
>筋肥大をさせるトレーニングはせずに、柔軟性を高める
>初動負荷トレーニングを続けています。
オレ自身、筋力作りは否定しません。
上述のように、その過程が重要なんです。
「機械トレーニング」か「その競技内においてナチュラルに鍛え上げる」か。
前者の場合、早く潰れるでしょう。筋肉もね。
後者の場合、その地道な作業と労力で
長い間放っておいても、筋肉は維持されます。
機械トレーニングは付け焼刃で鍛えるものですから
ちょっと休めば、すぐに萎みます。
だから、イチローが間違っているのは
「筋肉をつけることはパフォーマンスをおとす」と一方的に結びつけいることです。
自然にその野球内で培っていく方向は選ばなかった ということですね。
イチローの考え方から、恐らく機械トレーニングが頭の中にあったのではないでしょうかね。
もし後者を選んでいれば、打撃はもっと違っていたと思います。
今のように、コツンと当てて、脚でかき回すような、傍から見て
「なんだこれは」 と失笑を買うようなスタイルではなかったように思います。
>そして、その成果もあってか、多少の衰えはあれど、
>38歳の現在もほとんどケガせずに普通にプレーはできています。
>(ダイナマンさんは「プライドがない」と否定されるかもしれませんが、
まあ、イチローは、打撃ではなく
脚で生命線をつなげているだけですので・・・。
それでも内野安打にはならなくなっているので
打率があがりませんね。
脚は衰えてきているということですね。
その脚の維持をどこまで出来るか ですね。
>ダイナマンさんは筋トレによるパワーよりも
>打撃技術を上げて長く活躍する選手を偉大だと考えていると
>思うのですが、今のパワー重視の傾向をどう思われますか?
上述の通り、過程ですよね。 大切なのは。
野球において、自然に身体作りを行い
そしてパワーをつけ・・・ 打撃技術を身につけ・・・
であれば、素晴らしいです。
ただ、外面を取り繕い、機械トレーニングで見せかけのものを装い
パワーをあげてホームランを打っても、しらけるだけです。
そういう打者は、必ずボロが出るんです。
ほら、ボロが出たでしょ?
薬物使用 とか、急に打てなくなった とか。
松井でも、パワーに頼ったバッターだったので
歳を食った今、全く打てません。
もし、彼に打撃技術によるものがあれば
結果はこうはなってなかったはずですよ。
阪急の長池も悪い例です。
彼も、若い頃はパワーで持っていく打者でした。
インコースに滅法強く、強引に持っていく傾向がありました。
しかし、歳をとるにつれ、外見が太ってきて
打てなくなってきました。
結果的に、彼は腰か膝が悪かったらしく
15年の現役で終わりました。
やはりパワーに頼るとロクなことがないのは確かだと思います。