ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
第4話
 俺たちは今、西の林に来ていた。何で東の林じゃないかって? それは、東の林はプレイヤーの数がすごかったからだ。東の林は、ノンアクティブモンスターしか居ない。なのでみんな、ここで操作方法やレベル上げをして他の林に行く考えなのだろう。

 「おい、ヨヤ! そっちにホーンラビット行ったぞ」
 「ああ、任せろ」

 たった今、頭に小さな角を生やした大きさ1メートルぐらいのウサギ。ホーンラビットがシュウの隙を突いて俺に向かってきた。それを俺は、薙刀を切り上げて迎撃する。
 ドンッという音がして、ホーンラビットのHPバーが一割減る。そう、一割しか減らないのだ。リーサの双剣の一撃でも一割減るのに、薙刀の攻撃で一割しか減らない。でもたまに、しっかりした手応えごがあるときは、四割程減るのだが。それも、10回に1回あれば良い方だ。

 《スラッシュ》

 シュウがすぐさまヘルプに来てくれた。ホーンラビットはシュウの一撃により、白い光に包まれポリゴン片になって消えた。ちなみに、スラッシュというのはシステムアシストである。システムアシストは、通常の攻撃よりも威力が高いが決まった動きしかできない。しかも、攻撃後に大きな隙ができてしまうので、一長一短である。

 『ポーン!』

 本日、4回目のレベルアップにで。俺のレベルが5になった。

 「どう?ヨヤちゃん。レベルアップした」
 「うん、フー姉さん」
 「よし! 一様全員レベル5以上になったってことでギフト貰いにいこうぜ」

 西の森に着てから1時間ほどで、みんなレベルが5になった。経験値はその戦闘の貢献度によって多少違うので前衛のフー姉さん、リーサ、シュウがレベル7で後衛のリン姉さんがレベル6、リン姉さんの護衛をしていた俺がレベル5だ。レベルアップのステータス上昇は全ステータスが2増えてさらに自由に振れるポイントが6ポイントある。俺は今のところlucに極振りしている。 ちなみに、俺の運系のスキルは、招き猫の加護(右)以外あまり意味が無かった。序盤は、レアアイテムを持っているモンスターがほとんど居ないらしい。招き猫の加護(右)のスキルに関してももらえるGが少ないため他のみんなとあまり変わらない。
 そうこうしてるうちに、教会の前まで来ていた。教会には一人しか入れないそうなので。レベルの高い人から入ることになり、リーサ、シュウ、フー姉さん、リン姉さん、俺という順番だ。

 「それでは、いってきます」

 まず一番手の、リーサが不安と期待の入り混じった顔で教会に入っていく。
 それから、三分ほどで教会から出ていた。すぐにシュウ、フー姉さん、リン姉さん、が入り終え。ついに、俺の番が回ってきた。俺は、教会の扉を開け中にはいっていく。

 『あなたの名前を入力してください』

 教会の中には誰もいなかった。あるのは天使の像とその台座に名前を入力する欄があるだけだ。俺はそこに、ヨヤと打ち込み。okボタンを押す。

 『ポーン! あなたのギフトが決定しました。』

 メールのような電子音と共に、機械的な女性の声が聞こえた。俺はすぐさま、ステータス画面を開き、ギフトの項目を見る。

【ヨヤ】 level 5
Str 18
Vit 18
Agi 18
Dex 18
luc 42

divine gift
マモンの超運 (ユニークギフト)2/2
 1日に1度(+1)だけ発動。すごく良いことが起きる。

weapon
骨の薙刀

skill(4)
【薙刀使い】
【幸運】
【招き猫の加護(右手)】
【招き猫の加護(左手)】
【招き猫の加護(手長)】
【招き猫の加護(手短)】
【運気up(小)】
【ギフト使い】
【共振】
【採取】
【精霊の加護】



 んっ??なんだ、このギフト。俺が与えられたギフトは、ユニークギフトという、とても曖昧なギフトだった。まあ、見た感じ俺にぴったりなのだが。ってか、ユニークってことはかなりレアってことだよな。とりあえず、俺はリーサ達に俺のギフトについて相談するため教会から出る。

 「あっ、ヨヤ姉さん。どうでした?」
 「ああ、ちゃんとギフトもらえたぞ。あと、ギフトについて相談したいからどこかに落ち着ける場所に行かないか」
 「そうか、わかった。私が良い場所知ってるからそこに行こう」

 そして俺達は、リン姉さん達がβテストのときにお世話になったという定食屋に行くことになった。
 そこは、いたって普通の定食屋だ。この世界でも、食事は絶対に必要。この世界で、食事をまる一日取らなかったらステータスがすべて半減してしまう。

 「ところで、ヨヤちゃん。ギフトについて相談したいことってなに?」
 「いや、その前に、みんなのギフトを教えくれよ」

 俺は、教会の前にいる時、自分のギフトについていっぱいいっぱいになっていた。しかも、賭けでギフト使いなんてスキルを取ってしまったので尚更だ。なので、俺はみんながどんなギフトを貰ったのか知らない。

 「ああ、そういえばヨヤに俺達のギフト言ってなかったな」
 「そういえば、そうですね。なんか、ヨヤ姉さんすごく緊張していたので後回しにして言ってませんでした」

 そして、俺は4人のギフトを教えてもらった。
 まず、フー姉さんのギフトは、【魅惑】と言う3分間敵が姉さんに攻撃できなくなるギフト。リン姉さんのギフトは、【初撃必中】と言う第一射目ならどこに撃っても必ずクリティカルヒットする。遠距離専用のギフト。リーサのギフトは【星光円舞】〈スターライトパレード〉と言う30秒間敵の攻撃でHPが減らないレアギフトを手に入れてかなりご機嫌な顔で自慢してきた。シュウのギフトは【ブースト】と言う3分間Strが二倍になるギフトだ。・・・・・・こうやって見ると、ある程度プレイヤーにあったギフトが配られてる気がする。ちなみに、フー姉さんとシュウが消費型でリン姉さんとリーサが回数系のギフトだ。

 「ところでヨヤ姉さんの相談したいことって何ですか?」
 「ああ、俺のギフトはユニークギフトらしいんだけど、ユニークギフトってなに?」
 「「「「はっ!?」」」」

 なんか、みんな驚いて固しまった。ユニークギフトってそんなにいいのか? だって、1日に一度、良いことがあるだけだぞ。

 「ええっとね、ユニークギフトっていうのは、このDGOの世界に一つしか存在しないヨヤちゃんだけのギフトなの」

 すぐにフー姉さんが驚きから復活して説明してくれる。

 「おい、ヨヤ。お前のギフト早く見せろ」
 「そうです、ヨヤ姉さん。私も早くユニークギフト見たいです」
 「そうだよ。ヨヤ、早くみせて」
 「分かったけど、そんなにいいギフトじゃないぞ」

 俺は、自分のステータス画面を可視化させみんなに見せた。

 「・・・・・・あー、ん~。なんだ、お前にぴったりのギフトじゃないか。良かったな」
 「ええっとですね。姉さん、私は良いと思いますよこのギフト。姉さんらしいじゃないですか」
 「そ、そうよね、ヨヤちゃんらしいよね!」
 「そうだぞ。ヨヤらしくて良いギフトじゃないか」        
 「いや、別に俺このギフトは嫌いじゃないからそんなに気を使わなくても大丈夫だぞ」

 なんか、みんな俺のギフト見た瞬間からなんとも言えない微妙な空気になった。そんなに、悪いギフトなのだろうか?

 「ええっとね、・・・みんな悪いんだけど。私達今から友達と狩りに出る約束してるから、ここで抜けていいかな?」

 フー姉さん達は、βテストの時に知り合ったメンバーと狩りに行く約束をしていたらしく。気まずそうに聞いてきた。

 「俺は、いいよ。もともとゆっくりやっていくつもりだったし」
 「私もいいですよ」
 「俺も大丈夫です」
 「そう? ほんとにごめんねユン、何かあったらすぐ呼んでね」

 こうして、フー姉さんとリン姉さんが抜ける。

 「それじゃどうする? もう一回西の林に行くか?」

 俺の提案にシュウとリーサは気まずそうに目を逸す。

 「あのですね。ヨヤ姉さん、実は私もリアルの方の友達と狩りに出かける予定がありまして」
 「いや~、悪いな。俺も今から、テスター時代の仲間と出かけるんだよ」

 シュウとリーサも今から他の友人達と出かけるようだ。

 「ああ、気にするな。さっきも言っただろ、俺はのんびりこのゲームを楽しむって」
 「そうか、ホント悪いなヨヤ。また今度、埋め合わせするから」

 そう言って、シュウの奴は店から出て行く。

 「そう言う事だから、リーサも気にしなくてもいいぞ」
 「で、でも、友達は雪穂達ですから、兄さんが一緒でも大丈夫ですよ?」

 雪穂ちゃんは確か、理沙のクラスメイトで何度か家に遊びに来た事があるはずだ。そのときに、結構話したりしたし、バレンタインに友人の兄ってだけでチョコくれたりした。律儀で良い子だったはず。

 「いや、遠慮しとくよ。俺が行っても気まずくなるだけだろうし」
 「そんな、事はないですけど・・・。わかりました、それでは」

 こうして、俺はソロでDGOをやっていくことになったのだ。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。